平成26年度 592号

9月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 梅雨時期のような長雨が続き、夏らしい夏がほとんどないまま9月となりました。天候の影響で工事が遅れ、新しい園庭で迎えられると思っていた≪夕涼み会≫も主に室内での開催でしたが、多くの皆様にご来園頂き、例年と変わらない賑わいとなりました。これも保護者会役員の皆様をはじめとした有縁の皆様のご協力あっての賜物です。誠に有難うございました。
 さて、『小欲知足(しょうよくちそく)』という言葉をご存知でしょうか。お釈迦様の説かれた経典に出てくる言葉で、「(欲をなくすのではなく)少しの欲で、足る(満足する)ことを知りなさい」という意味です。私たち大人は往々にして、〔親の欲目〕でわが子に必要以上の過度の期待や要求をしたりしがちです。しかし、小欲知足の心持ちで少し目線を変え、今あるもの(そのままの現状)にしっかりと目を向ければ、いかにそのもの(子どもたち一人ひとりの個性や私たちの環境も含めて)が恵まれていて素晴らしものであるのか、ということに気付いていけるのではないでしょうか。
一生懸命なあまり、力が入りすぎてしまう子育て。親の欲目を少し抑え、まさに≪レット・イット・ゴー〜ありのままで〜≫で、こどもたちや私たちのまわりを見ていきたいものです。

9月の行事予定
 
   6日(土) 保育参観
11日(木) 誕生会 
15日(月) 敬老会(桜組参加)
18日(木) 小運動会
19日(金) 小運動会
2 27日(土) 運動会 
 ※中旬  身体測定
        避難訓練

 
 




 

 

 

平成26年度 591号

8月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

                  『園舎が遊具になれるかな…』スズキ設計 首藤徹郎
 
 やっと梅雨が空けたと思いきや、容赦ない真夏の日差しが降り注ぐ今日この頃。皆様方、熱中症にはくれぐれもご注意下さい。
 さて、上記の一言は、ご縁あってこの度当園新園舎の設計を手がけて下さった「※スズキ設計」スタッフのお一人首藤徹郎さんが、当園設計の「コンセプト」の一つとして掲げられた言葉です。その言葉のごとく、落ち着いた色彩のフォルムや威風堂々(いふうどうどう)とたたずむ「六角(ろっかく)の塔」をはじめ、室内外に子どもの目線や動線を意識した使い心地の良さが感じられ、かつ、あらゆる箇所にアミューズメント的要素がちりばめられており、まだ工事中の外構(園庭等、さまざまな♪お楽しみの仕掛け♪があるそうですよ!)があるものの、まさに福祉と娯楽がコラボした「ドリーミング」な施設となっています。
 しかし、その建物のコンセプトを体現するのは、言うまでもなく子どもたちです。首藤さんは「…想像力豊かな園児さんは、大人の想像を超えた遊び方を発案し、びっくりするような使い方を教えてくれるかも知れません。今から、とても楽しみにしています。…」とも述べられていました。≪子どもたちの笑い声が園庭にこだまする≫まであと少しです。
    ※スズキ設計…様々なジャンルの建築物を手懸けられ、数々の賞を受賞しています。

園庭完成には、もうしばらく(お盆前後くらい)かかることになりそうです
 皆様にはご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します
 

 
 
 

 
 




 

 

 

平成26年度 590号

7月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 待ちに待った新園舎に引っ越して早や1週間。私たちも子どもたちも、戸惑い・感動・おどろきが交錯している日々の連続です。かたや、50年近くお世話になった竜光保育園のシンボルであった赤い三角お屋根がついに取り壊されようとしています。建替え期間中、当園の卒園生や保護者の方々にお会いすると多くの方がおっしゃることがあります。「きれいになるんですね。でもね、あの赤いお屋根がなくなると思うとさびしいです」と。そのたびに私の胸に去来するのは、「私たち以上に、こんなにも多くの方々に親しまれ愛されていたんだ。」という想いです。
 最後に旧園舎にメッセージを送りたいと思います。「私たち、そして子どもたちの健やかな成長をいつも見守ってくれていましたね。本当に有難う。そしてお疲れさま。これからも今まで以上に子どもたちの「笑顔と笑い声が響く保育園」にしていきますからね。見守っていて下さいね」

7月の行事予定
 
  7日(月) 七夕会      
15日(火) 身体測定                
16日(水) 誕生会           
 下旬  避難訓練
 中旬  プール開始

◇七夕まつり訪問
  ・美咲ケ丘
  ・郵便局
  ・ 農 協
  ・ 東谷公民館   

☆8月3日(日) わっしょい百万夏まつり(年長児参加)  
 8月24日(日) 夕涼み会               

 
 




 

 

 

平成26年度 589号

6月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 梅雨の時期を迎え、例年ならば多少鬱屈とした気分になりがちですが、本年に限っては、私も保護者の皆さんも、そして子どもたちも『待ちに待った6月』だったのではないでしょうか。そうです!先日もお知らせしましたように、新園舎へのお引越しの月となりました。(大袈裟かもしれませんが)いよいよ新園舎がベールを脱ぎます。皆様、乞うご期待!
 さて、少し前ラジオで「人は《楽しいから⇒笑う》のではなく《笑うから⇒楽しくなる》のだという説があります。」という話が聞えてきました。なるほどなと思いすぐにネットで検索すると、この説のことを、提唱した二人の学者にちなんで『ジェームス=ランゲ説』と言うそうです。すなわち、行動(表情)が感情(こころ)を左右させるということです。
 そう考えますと、お仕事や子育てと辛い(悲しい)時も多々あるでしょうが、そんな時こそ無理してでも笑うべきではないでしょうか。最初は引きつってぎこちない笑顔で、違和感があるかもしれませんが、少しずつ感情(こころ)が行動(表情)に寄り添いあい、子どもたちともども、きっと明るい笑顔を取り戻すこともできるはずです。

6月の行事予定
 
  4日(水) 虫歯のない方のおほめ会                
15日(日) お家の方とのお楽しみ会                
16日(月) 東谷ランランランド主催、劇鑑賞(桜、梅、桃組)           
 ※旭ヶ丘保育園、石原幼稚園と三園合同企画、毎年交代で実施     
18日(水) 誕生会    
21日(土)〜22日(日) 新園舎への引っ越し

 
 




 

 

 

平成26年度 588号

5月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 《動物にも、お父さん、お母さん、兄弟がいて、家族と一緒に遊びたい思っていたけど、人間のために肉になった。
  その肉をちゃんと食べてあげて》

 澄み渡った青空を心地よさそうに泳ぐ鯉のぼりが、私たちの目を楽しませてくれる季節となりました。
 さて先月、熊本県の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたことを受け、人へも含めた感染拡大を防ぐため、11万羽以上の鶏が殺処分されたのは、記憶に新しいことだと思います。しかし、殺処分された「いのち」に無駄なものは一つもありません。このように殺処分や選別された家畜の尊い犠牲があったからこそ、享受できる安全で豊かな私たちの食生活です。だからこそ、例え私たちがいただくことがなくとも、その過程でご縁のあった全てのいのちに感謝し、残さずいただかなければならないのだとあらためて実感させられる次第です。
 上記の言葉は、『いのちをいただく』(西日本新聞社刊)のモデルとなった食肉センターで働く坂本義喜さんの講演会での言葉です。日本での一年間の食べ残し食品は、発展途上国でのなんと3300万人分の年間食料に相当するといいます。食べ物が粗末に扱われ感謝の念も希薄になっている今日の日本だからこそ、坂本さんの言葉が琴線(きんせん)に触れます。

5月の行事予定
 
12日 (月) 健康診断
15日 (木) 誕生会・歯科検診
   中旬   避難訓練 

 ※5月予定していた個人懇談会は、諸事情により、7月下旬〜8月上旬に変更させて頂きます。
  また、おちうの方とのお楽しみ会(さくら組)は6月 15日(日)に予定しています。

 
 




 

 

 

平成26年度 587号

4月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつぶっしょう)(すべてのものに仏様の性質がやどっている)」『涅槃経(ねはんきょう)

 お子様のご入園、ご進級まことにおめでとうございます。本年度はいよいよ新園舎も完成(七月下旬予定)し、新たな当園の歴史がスタートする年度でもあります。新しい環境に私たちも最初は戸惑うことも多々あるでしょうが、第一義として常に心がけることは「こどもの最善の利益」に他なりません。職員一同、良い意味での緊張感を保ちながら日々の保育に努めていく所存です。
 さて、あちこちで桜が満開になる中、毎年園庭で私たちのこころを和ませてくれた桜の木が、園舎建替えに伴い銀杏の木に続き止む無く伐採され、今はもうありません。仏教ではこれらの木々も上記のように仏様の性質を持っており、長年子どもたちの成長を見守ってくれていたに違いありません。この季節を迎え、あらためてこれらの木々にも感謝と敬いの思いを奉(ささ)げるばかりであります。

4月の行事予定
 
 1日 (火) 入園・進級式
 8日 (火) 花まつり
15日 (火) 誕生会
15日 (火) 身体測定
19日 (土) 親子遠足
   下旬   避難訓練 

 ※5月連休明けに個人面談会を予定しています。

 
 




 

 

 

平成25年度 586号

3月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「…青色青光(しょうしきしょうこう) 黄色黄光(おうしきおうこう) 赤色赤光(しゃくしきしゃっこう) 白色白光(びゃくしきびゃっこう)…」
                                                           『仏説阿弥陀経』

 先日の生活発表会には、仮設園舎内での開催にもかかわらず、多数のご来園をたまわりまことに有難うございました。また、大変不自由な思いをさせてしまった一年間でありましたが、保護者の皆様のご理解・ご協力により大過なく過ごさせていただき、職員一同感謝に堪えません。  
 さて、上記の言葉は『仏説阿弥陀経』という経典に説かれている経文です。いつもこの箇所を拝読するたびに、あたかもみほとけさまが「青・黄・赤・白(の花)それぞれが、そのままに、素晴らしく光かがやいているように、あなたはあなたのままで良いのですよ。」と、わたしたちによびかけて下さっているように思われます。 (※金子みすゞさんの「みんな違ってみんないい」で知られる『わたしと小鳥と鈴と』や、槇原敬之さんの『世界で一つだけの花』は作詞にあたり、少なからずこの経文の影響を受けたと言われています。)
 年長組のみなさんは卒園となりますが、みほとけさまのまなざしは、いつでもどこでも私たちのいのちをあたたかくつつんで下さっています。子どもたちも保護者の皆様もどうぞ自信をもってそれぞれの道を歩み、自分にしかない素敵な花を咲かせて下さい。

3月の行事予定
 
  3日(月) ひなまつり・誕生会
      美咲ケ丘老人ホームひなまつり参加(桜組)
 7日(金) お別れ会・修了写真撮影
14日(金) 身体測定定
16日(日) 卒園式
 中旬   避難訓練

 ※ 4月1日(火) 入園・進級式 19日(土) 親子遠足

 
 




 

 

 

平成25年度 585号

2月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 感染症が巷を席巻しているようです。ご家庭でも手洗い・うがいの励行をお願い致します。
 さて、年明けから放映中のテレビドラマ「明日、ママがいない」に対して、「赤ちゃんポスト」設置で有名な熊本の慈恵病院や全国児童養護施設協議会等が、放送中止や番組の再検討を求めているそうです。数々の社会派ドラマを脚本している野島伸司氏の作品ということを聞き、私も少しの時間ですが第1回放送分を視聴致しましたが、施設の子どもを「ポスト」と呼ぶ等随所に後味の悪い、しかも悪意とも取れる言葉がちりばめられていたものでした。私が聞いてもそうなのでしょうから、ドラマを視聴した児童養護施設の関係者の方々は如何ばかりだったでしょうか。マスコミは、本来、社会的に弱いと言われる立場の人々を擁護していくべきものでありますが、この場合は、関係者への配慮を全く欠いたとも思われる、単なる視聴率偏重主義がその背景にあると言わざるを得ません。以前にも申し上げましたが、《言葉で切った傷》につける薬はありません。
 このドラマが今後どのような展開を見せていくかはわかりませんが、あらためて「ことばや映像の暴力」について考えさせられる機縁となりました。

2月の行事予定
 
  3日(月)  節分
13日(木) 誕生会
15日(土) 身体測定
17日(月) 生活発表会リハーサル
22日(土) 生活発表会&ミニミニ作品展
 下旬   避難訓練    
 ※3月16日(日)は卒園式です。

 
 




 

 

 

平成25年度 584号

1月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 皆様ご壮健で、輝かしい新年をお迎えのことと存じます。先ず以て、皆様には新園舎建設への本工事が始まった中で、更なるご不便を強いて誠に申し訳ございません。
 さて、仮園舎に引越しをして2か月が過ぎました。安全面は勿論のこと、当初最も危惧していたのが、保育室や園庭の手狭さからくる子どもたちのストレスです。しかし、それも杞憂(きゆう)であったようです。子どもたちは、私たち大人が思っている以上に新しい環境に順応できているようで、狭いながらもその中で新しい世界を構築しているように見受けられまることは、唯々感心するのと同時に、園側としても大変有難いことであります。
 これから生活発表会等の行事も控えており、子どもたちがこれまでとは違い、多くのストレスを抱え込むこともあるかもしれません。しかし職員一同、これまで通りこまめな配慮を怠らず、子どもたちの元気な笑顔があふれ、笑い声がこだまするような保育環境づくりに日々努めていく所存であり、この期間限定での仮園舎での日々が子どもたちの大切な思いでの1ページになることを願うばかりであります。

1月の行事予定
 
  4日(土) 始園
12日(日) 北九州幼児音楽祭(桜組参加)
15日(水) 誕生会・身体測定  
  中旬  避難訓練  

 ※2月22日(土) 生活発表会、ミニミニ作品展も予定しています。

 
 




 

 

 

平成25年度 583号

12月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

             「この世の怨(うら)みは、 怨みをもって静まることはありえない。
              怨みは捨ててこそ静まる。これは永遠の法(真理)である。」『法句(ほっく)経』
 現園舎も3歳未満児室やプレイルームが壊され、片翼がもげて、バランスを失った鳥を見るが如く、寂寞(せきばく)の感を禁じ得ません。
 さて、上記の言葉は、お釈迦さまが説かれた「法句経」という経典の中に説かれている説法です。このお言葉を、第二次大戦後の講和会議において、各国が相次いで敗戦国・日本に対しての賠償請求を行う中、セイロン(現在のスリランカ)の外相が演説のさなか引用し、日本への賠償権を放棄したそうです。某テレビドラマでブレイクした『やられたらやり返す。倍返しだ!』というセリフが子どもたちの間でも流行っているそうです。「たかが流行語でしょ」と言う声が聞えてくるかもしれませんが「されど…」です。これでは、あらゆるシーンにおいて「負の連鎖」が永遠に続いていくだけです。明るい未来の構築は、個々が互いに「私が、私が…」の思いを少しずつセーブしていくことから始まるのではないでしょうか。
 二千五百年の時を経ても尚、語り継がれるお釈迦さまの説法。私たちは真摯に耳を傾け、子どもたち共々、今年一年の在り方を振り返りたいものです。

12月の行事予定
 
  1日(日) 新道寺1町内文化祭 参加  
10日(火) グループホーム「あしたば」餅つき(さくら組参加)  
11日(水) 防火訓練  
14日(土) 園内餅つき大会  
16日(月) 身体測定  
24日(火) 誕生会  
28日(土) 終園   
 ※H26年1月4日(土) 始園  1月12日(日) 北九州幼児音楽祭(さくら組参加)

 
 




 

 

 

平成25年度 582号

11月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 仮設園舎も完成し、いよいよ建て替えに向かって現園舎が半分取り壊されることになります。暫くの間、ご不自由をかけることをお許し下さい。
 さて、先日、漫画家のやなせたかしさんが94歳で亡くなられました。言わずと知れた「アンパンマン」の生みの親です。やなせさんは遅咲きの漫画家で、子どもたちに大人気のアンパンマンを生んだのは50代も半ばになってからだったそうです。売れなかった時代に心の杖としたのは、「一寸先は光」という言葉だそうです。(※朝日新聞「天声人語」より)一寸先が闇ではなく光、そんな思いをもち続けたやなせさんだからこそ、アンパンマンや「手のひら太陽に」などの作品を世に送り出し、子どもたちのみならず私たちにも夢と希望を与え続けてくれたのでしょう。
 やなせさんの作品に込められたおもいやメッセージは、かならずしや子どもたちに伝わり、明るい未来への礎(いしずえ)となることでしょう。

11月の行事予定
 
 4日(月) 交通安全キャンペーン(さくら・うめ組参加、平尾台にて)
12日(火) 焼き芋会  
14日(木) 誕生会
15日(金) 身体測定    
   中旬  勤労感謝の日プレゼント渡し          
        避難訓練   
   ※11月より「緑茶うがい」をはじめます。

 
 




 

 

 

平成25年度 582号

11月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 仮設園舎も完成し、いよいよ建て替えに向かって現園舎が半分取り壊されることになります。暫くの間、ご不自由をかけることをお許し下さい。
 さて、先日、漫画家のやなせたかしさんが94歳で亡くなられました。言わずと知れた「アンパンマン」の生みの親です。やなせさんは遅咲きの漫画家で、子どもたちに大人気のアンパンマンを生んだのは50代も半ばになってからだったそうです。売れなかった時代に心の杖としたのは、「一寸先は光」という言葉だそうです。(※朝日新聞「天声人語」より)一寸先が闇ではなく光、そんな思いをもち続けたやなせさんだからこそ、アンパンマンや「手のひら太陽に」などの作品を世に送り出し、子どもたちのみならず私たちにも夢と希望を与え続けてくれたのでしょう。
 やなせさんの作品に込められたおもいやメッセージは、かならずしや子どもたちに伝わり、明るい未来への礎(いしずえ)となることでしょう。

11月の行事予定
 
 4日(月) 交通安全キャンペーン(さくら・うめ組参加、平尾台にて)
12日(火) 焼き芋会  
14日(木) 誕生会
15日(金) 身体測定    
   中旬  勤労感謝の日プレゼント渡し          
        避難訓練   
   ※11月より「緑茶うがい」をはじめます。

 
 




 

 

 

平成25年度 581号

10月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

            「…あなたにとって たいせつなのは あなたが あなたで あること」
              『たいせつなこと』作:マーガレット・ワイズ・ブラウン 訳:うちだ ややこ
 先日の当園運動会には多数のご来園を賜り、まことにありがとうございました。
 さて、上記の絵本を久しぶりに読み返しました。半世紀以上の時を経て、※2001年に初めて日本で翻訳・出版されたこの作品は、読み返すほどに味わいが出、ワンセンテンス毎に心にスーと染み渡ってきます。「すべてのものには、かけがえのない大切な存在理由があるのよ。それはもちろんあなたにだって。」という作者のメッセージが…。
 子どもたちも私たちも、今後幾度となく人生の岐路に立つことがあるでしょう。そんな時にこそ、その都度読み返して下さい。子どもたちにも、私たち自身に対しても。そんな珠玉の一冊だと私は味わっています。 
 (※訳者は、俳優の本木雅弘さんの奥様です)。  

☆園舎改築についてのお知らせ
 諸事情により頓挫していた園舎改築工事が、先日、工事業者も決定し、今月初旬より、仮設園舎設置を皮切りに着工致します。詳細については、後日別紙にてお知らせ致しますので宜しくお願い申し上げます。

10月の行事予定
 
      5日(土) 清掃活動(ふれあい公園)
     11日(金) 健康診断(第2回)
     15日(火) 身体測定
     16日(水) 誕生会
 21日(月)〜(火) お泊り保育(さくら組)
     30日(水) 園外保育(芋掘り遠足)
     31日(木) 新道寺小学校おもちゃフェスティバル(さくら組) 

 
 




 

 

 

平成25年度 580号

9月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 記録的な猛暑日が続いた今夏、私自身、少々バテ気味でありますが、皆様、如何お過ごしでしょうか。
 さて、大リーグのイチロー選手が日米通算四千本安打の金字塔を打ち建てました。その件で、イチロー選手を師と仰ぎ同じ大リーグでプレーする川崎選手が「どのような状況下にあっても、普通のことを当たり前に続ける、それがイチローさんの凄さだ」と言うようなコメントを述べていました。無論比類なき才能に裏打ちされた記録ではありましょうが、同時に、これもよく知られていることですが、イチロー選手がストレッチ等の《ルーティン》(毎回の決まった手順や習慣)を大切にすることや、またグラブやバットを本当に大切に扱い、常に試合に臨んでいるといったことにもよるはずです。
 私たちも日々のルーティン(子どもたちの日常の生活習慣等も含め)をもう一度見直すとともに、身の回りのお世話になっているものの有難みをあらためて考え、これからも大切にしていきたいものです。
 ※お詫び
 先月の園だよりで、近日中に工程の詳細をお知らせするとのことでしたが、8月初旬の保育課立ち合いの下に行われた、園舎改築の業者を決定する「入札」が不調に終わるという不測の事態が起こり、現在も工事業者が決まらないといった状況となっています。このため、6月中旬に配布させて頂いた今後の行事等のスケジュールが変更となることを余儀なくされました。何卒、ご容赦下さい。尚、工事は今年度中には着工する予定です。大勢が決まれば、すぐにご報告させて頂きます。

9月の行事予定
 
12日(木) 誕生会 
  〃   グループホーム「あしたば」の敬老会(桜組訪問)   
16日(祝) 東谷敬老会(桜組参加)   
17日(火) 身体測定   
21日(土) 小運動会   
28日(土) 運動会    
  ☆10月21日(月)〜22日(火) お泊り保育(桜組)    
  ☆10月下旬 園外保育(芋掘り)

 
 




 

 

 

平成25年度 579号

8月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 梅雨明け直後から続くこの猛暑。こまめな水分補給や適所への冷却等、熱中症対策にはくれぐれも怠らぬよう心掛け下さい。
 さて、長くは三世代にもわたり親しまれてきた(通われた)当園園舎の一部取り壊しが、全面改築に向けていよいよ始まります。(※工程等の詳細は近日中にお知らせ致します。)
 私が物心付いた頃から基本的には変わっていない園舎は、室内等の補修・改修を繰り返しながら、今日まで威風堂々と、かつ凛としてそこにたたずんでいます。その象徴とも言えるのが《赤い三角お屋根》です。子どもたちも保護者も、そして先生たちも、うれしい時も悲しい時も、この屋根を見上げながら、成長し巣立って行ったことに違いありません。
 そんなノスタルジックな思いに駆られるとともに、去来するのは、『不易』(ふえき、時代を超えて不変なもの)と『流行』(時代の変化とともに変えていく必要のあるもの)という言葉です。一見、相反するように思われがちであっても、根本は一緒です。不易を守るためには、時々刻々と変化していく社会の流行や変化を敏感に感じ取らねばなりません。
 子どもたちが心身ともにくつろぐことができる新しい保育空間において、いかに当園の理念や方針を実践・体現していくことができるのか、楽しみでもあり、これからの当園の課題でもあります。

8月の行事予定
 
 3日(土) 保育参観
 4日(日) わっしょい百万夏まつりパレード参加(さくら組)
 6日(火) 東谷ランランランド来園
 15日(木) 身体測定
 20日(火) 誕生会  
    中旬  避難訓練  
    ※9月21日(土)  小運動会  9月28日(土)  運動会

 
 




 

 

 

平成25年度 578号

7月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 梅雨冷えの肌寒い日あり、蒸し暑い日あり、体調管理に悩まされる日々をお過ごしではないでしょうか?
 さて、当園の絵本コーナーに少し前から並べています『あさになったので まどをあけますよ』という絵本を紹介させていただきます。この本は作者の荒井良二氏が、大震災後に「自分には何ができるのか」と模索した中でこの作品を描かれたそうです。この絵本を見て、すぐに感じたのは、「何と色彩鮮やかななんだろう。こんな朝を毎日迎えられたらなあ」という思いと、同時に、この本の紹介にもあったのですが、「なにげない日々の繰り返しの中にこそ幸せがある」ということをしみじみと実感させられました。
 私たちの日々の中には、子育てや仕事、人間関係など多岐に渡って悩みや苦しみがともなっています。しかし、【明けない夜は決してありません。】日常の当たり前の光景が、私たちに明日の活力・希望を与えてくれることもきっとあると思います。窓を開けて、今日も新しい一日を家族とともに迎えられることの喜びにあらためて感謝したいものです。

7月の行事予定
 
  2日(火)  誕生会  老人ホーム「美咲ヶ丘」訪問(七夕飾りつけ、さくら組)
  5日(金)  七夕会・新道寺小学校との交流会
 14日(日)  夕涼み会
 16日(火)  身体測定   
    中旬   避難訓練・プール開き   
       ☆8月3日(土) 保育参観  4日(日) わっしょい百万夏まつりパレード参加(さくら組)

 
 




 

 

 

平成25年度 577号

6月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「人間は人に迷惑をかけながらしか生きられない」 テレビ朝日*そっと後押し 今日の説法*より
 心地よい季節が早くも過ぎ去り、いよいよ梅雨空とのお付き合いの毎日がはじまりそうです。  
 さて、上記の言葉は、数日前の早朝、テレビから私の耳に飛び込んできたある僧侶の方のお言葉です。私たちはとかく、子どもたちに「人に迷惑をかけないことが大切だよ」という言葉かけをします。ですが、それを強調し過ぎますと「人に迷惑をかけなければ何をやってもよい」とも取られかねません。
 本当に大切なのは、「私たちは迷惑をかけながらしか生きていけない」ということではないでしょうか。人間は他者との関わり合いの中でしか生きていけません。その中で、迷惑をかけないように生きていくことは度台無理な話です。とは言え、また他者によって生かされているのも事実です。だからこそ、私たちは、自らの行いを反省し、少しでも他者に迷惑をかけないようにするとともに、他人に感謝し、敬っていくべきだと思います。
 私自身の生き方をあらためて振り返りかえるとともに、子どもたちにも少しずつ伝えていくことができたならと思うことです。

6月の行事予定
 
 4日(火)  虫歯のない方のおほめ会
 15日(土)  身体測定
 16日(日)  お家の方とのお楽しみ会(さくら組)
 18日(火)  キッズマジックショー観劇(さくら・うめ・もも組 参加)        
          ※三園合同企画
 20日(木)  第1回防災避難訓練
 26日(水)  誕生会        

 ☆7月14日(日) 夕涼み会

 
 




 

 

 

平成25年度 576号

5月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「万緑(ばんりょく)の中や吾子(あこ)の歯生え初(そ)むる」〜中村 草田男(くさたお)〜
 吹きわたる風にも初夏の香りが感じられる好季節となりました。
 さて、上記の句ですが、この時期になるとふと、頭をよぎることがあります。曖昧な私の記憶で恐縮ですが、中学時代に国語教科書に掲載されていたものだと思いますが、いま聞いてもとてもさわやかな心持ちになり、かつ生命力に満ちあふれ、みずみずしい情景がすぐにでも浮かんできます。新たな若い芽が吹き始める初夏、頃合い同じくして、愛する吾子(わが子)にも、歯が生え初め、その成長の喜びを高らかにうたいあげた素晴らしい作品です。
 こんな季節にぴったりのこの句を味わいながら、新しい環境に戸惑いながらも、少しずつ確かに成長している子どもたちのすがたを愛でていきたいものです。

5月の行事予定
 
 8日(水)〜9日(木) ぎょう虫検査  
 10日(金)  健康診断
 15日(水)  身体測定
 16日(木)  誕生会・歯科検診
 20日(月)〜25日(土) 個人懇談会  
    中旬   避難訓練  

☆お家の方とのお楽しみ会(さくら組)を6月16日(日)に予定しています。

 
 




 

 

 

平成25年度 575号

4月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 桜の花もはやピークを過ぎ、葉桜へと移ろいゆく頃となりました。園児・保護者の皆様におかれましては、ご入園・ご進級まことにおめでとうございます。
 さて、仏教用語に「和顔愛語(わげんあいご)」という言葉があります。文字通り、和やかな優しい笑顔と、思いやり・愛情に満ちた言葉で相手と接すという意味であります。子育てには特段なマニュアルなどは必要ありません。しいて言えば、この「和顔愛語」の一言に尽きるのではないでしょうか。そうは言っても私たち大人は、時には険しい表情や厳しい口調で子どもたちに対することもあると思います。しかし、笑顔は必ず循環します。「親の笑顔が子にうつる」と言いますが、その逆もしかりです。その繰り返しにより、より良い親子関係が次第に構築されていくのではないでしょうか。
 本年度も、そんな笑顔と愛語が循環するような和やかな保育環境づくりに職員一同努めていく所存であります。

4月の行事予定
 
  1日(月)  入園・進級式   
  8日(月)  花まつり
 15日(月)  身体測定
 16日(火)  誕生会
 27日(土)  親子遠足  
    中旬  避難訓練  
※5月連休明けに個人懇談会を予定しています

 
 




 

 

 

平成24年度 574号

3月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 季節の変わり目の不安定な天候が続いていますが、日差しは確かに春へと移り変わっているように感じられます。
 今年度も保護者の皆様には何かとご理解・ご協力を賜りあらためて感謝申し上げます。本当に早いもので年長組は卒園、その他の組は進級の時期を迎えようとしています。
 さて、少し前から午睡時に、さくら組の子どもたちに、すみれ組の子どもたちを寝かせつけるという役割を与えていますが、総じて上手に寝かせつけているようです。先日のある研修会で、ご講師の方が、高齢者施設や被災地においての話としてされていましたが、「ケアが必要な人(子ども)であっても、その人を逆に指導的立場に引き上げることで、その人の生き方が凛(りん)としてくる。」とおっしゃっていました。これは保育についても言えることではないでしょうか。日本の子どもたちは、自己肯定感(自分は自分で良いのだという感情)が低いといわれていますが、こんな日常の1つ1つの経験が子供たちの自己肯定感を高めていく事につながっていくのではないでしょうか。
 さくらが咲きほこる頃には、もう少し自信に満ちた子どもたちの笑顔にきっと遇えることでし ょう。

3月の行事予定
 
 1日(金) ひなまつり・誕生会
 4日(月) 美咲ケ丘 ひなまつり会参加(年長組)
 6日(水) 三谷消防署の方来園(☆消防車が来ます)
 8日(金) お別れ会
 11日(月) 修了写真撮影
 15日(金) 身体測定
 17日(日) 卒園式  
    上旬  避難訓練  

 ☆4月の予定  
 1日(月) 入園・進級式(10時開式)通常保育        
 27日(土) 親子遠足

 
 




 

 

 

平成24年度 573号

2月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 年末年始以来の厳しい寒さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、昨今、スポーツ指導における子供たちへの体罰が大きな社会問題となり、様々な意見が飛び交っています。そんな中、こころに響いたのが、甲子園優勝経験もある沖縄・興南高校野球部 我喜屋 優監督の以下のコメントでした。「…何度もルールを守れなかったりした子供たちに手を出したくなる時はあります。そんな時、両手を後ろでぎゅっと結び我慢します。感情が先走ってはいけない。言い聞かせることが大切。殴り聞かせるという言葉はありません。…先生が生徒を叩いたら、生徒は暴力をふるう大人になってしまう。※以上朝日新聞より抜粋。…」
 早急に結果を求めるあまりに、行き過ぎた指導やしつけをする教育者や保護者がいるかもしれません。しかし、そうした目先の勝ち負けに固執するゆえの子どもへの接し方は、必ず後に子どもへのトラウマとなり、また負の連鎖として続いていくことにもなるのではないでしょうか。
 私たち大人は、あくまでも子供と対話による信頼関係をきずいていかねばと思うことであります。

2月の行事予定
 
 1日(金) 節分
 14日(木) 誕生会
 15日(金) 身体測定
 16日(土) 作品展・保育参観・試食会・出前講演  
   中旬  避難訓練
  ※3月17日(日)に卒園式を予定しています。

 
 




 

 

 

平成24年度 572号

1月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 あけましておめでとうございます。昨年末から、ノロウイルスやインフルエンザ等の感染症が猛威を振るっています。ご家庭でも手洗いやうがいの励行に努め、体調管理にはご留意下さい。
 さて、東日本大震災で、大きな被害を受けた福島県南相馬市で、末期がんにより今年5月に「余命半年」の宣告を受け厳しい闘病生活を送りながらも、なお診療を続けている高橋亨平(りょうへい)さんという産婦人科医をご存じでしょうか。原発事故の影響で町から多くの人も医師も去っていく中、残った住民のために、妊婦はもちろん体調を崩した方まで診察をしているそうです。高橋医師が取り上げた赤ちゃんは一万人超。放射能汚染からの復興運動にも尽力し、国や県に子どもが生活できる環境づくりを訴えてきたといいます。高橋医師は「最近、徐々に人々が帰ってきた。ある程度は役割を果たせたかな。…いやもうひと頑張り…子どもが戻ってきた南相馬を、今度は子どもの楽園にしたい。」と語られていたそうです。確実に迫る死を目前にしてもなお、地域医療への子どもたちの未来への思いが絶えることはないのでしょう。唯々敬服いたすばかりです。
 たずさわっている分野も思いもまるで違い、ましてや比べることすらおこがましいことですが、新たな年を迎えるにあたり、いま私自分が子どもたちのために何をなすべきなのか、どんな未来を残してやれるのだろうか‥、あらためて考えさせられる機縁となりました。

1月の行事予定
 
 4日(金) 始園
 15日(火) 身体測定
 16日(水) 誕生会
   中旬  避難訓練 かるたとり大会
  ※2月16日(土) 作品展・保育参観・試食会・出前講演を予定しています。

 
 




 

 

 

平成24年度 571号

12月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 先日の生活発表会には多数のご来園をたまわり、まことに有難うございました。また、サポート下さった保護者会役員の皆様には、心より御礼申し上げます。何が飛び出すかわからない子供たちの演技に、ハラハラわくわくの心持ちで見入っていたのは、私だけではなかったのではないでしょうか。
 さて、雑誌『アエラ』に【こどもの声は騒音か】という記事が掲載されていました。昨今、特に都心部において、園庭で遊ぶ子どもたちの声がうるさいと地域住民から訴えが相次いでいるそうです。
 そのため中には、歓声がうるさいとの苦情から夏のプールの時間を制限したり、卒園式の恒例となっていた園児による和太鼓演奏を取り止めたりという園まであったそうです。
 無論、実子の鳴き声にすら、時には困惑することもあるでしょうから、隣接する住人がそれを煩わしく感じたとしても無理のないことでしょう。
 だからといって、子どもをあたかも「迷惑物」と考えるような社会に、決して未来はありません。「子どもの未来こそが日本の未来」であるはずです。「子どもは地域で育てていくものであり、地域の宝物」です。あらためて地域の理解・支えがあっての保育園であることを認識し、本当の意味で開かれた保育園づくりに努めていかねばと思う次第です。

12月の行事予定
 
 1日(土)  餅つき大会
 2日(日)  新道寺T町内文化祭参加
 10日(月)  防火訓練
 11日(火)  グループホーム「あしたば」餅つき(さくら組)
 15日(土)  身体測定
 16日(日)  北九州幼児音楽祭(さくら組)
 20日(木)  誕生会
 28日(金)  終園    

    ※H25年1月4日  始園

 
 




 

 

 

平成24年度 570号

11月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 朝夕はひときわ冷え込み、街では来年のカレンダーが出回るようになり、あらためて季節の移り変わりの早さを感じる次第です。
 さて、幅広い役柄を好演する俳優の沢村一樹さんが、意外にも(?)絵本を出版されたということを聞いて、興味津々読ませて頂きました。自身の原案・作画による『たねぽっくる』という題名の絵本では、キャラクターたちの表情が大変愛くるしくいきいきとしており、何よりも三人の男子の父親でもある沢村さんの子どもたちによせる思いが伝わってくるようなあたたかい作品でした。
 この度の出版に際して沢村さんは、あらためて「絵本の持つ力」に気づかされたと次のように語っています。「…絵本の世界は自由で発想が一方的じゃないから、思いがけない発見がある。仕事に行き詰まったときや発想を変えたいときに読むと、ビジネス書より良いヒントが見つかる気がするんですよね」と。(※朝日新聞「おはなしのくに」秋号より)
 子どもも大人も絵本を読むことで、イメージの翼が自由自在に広げがるということでしょう。秋の夜長ちょっぴり夜更かしして、親子ともども絵本の魅力を満喫しましょう。

11月の行事予定
 
  6日(火) 焼き芋会
  15日(木) 誕生会・身体測定
  19日(月)〜20日(火) 生活発表会リハーサル
  24日(土) 生活発表会
     中旬  勤労感謝の日プレゼント渡し
     下旬  避難訓練

    ※12月16日(日) 北九州幼児音楽祭(さくら組)

 
 




 

 

 

平成24年度 569号

10月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 当園運動会には多くの皆様の御来園を頂き、まことにありがとうござました。そして、最後まで笑いと感動を与えてくれた子どもたちには大きな拍手を送りたいと思います。
 さて、昨今ますます、人の話が聞けない子どもたちが増えていると聞きます。思想家の内田樹(たつる)氏は、その遠因を乳幼児期の親子関係にあるとして、次のように述べています。「…親の第一の仕事は、幼児の発する意味不明なノイズをシグナル(合図)に変換することである。空腹なのか、眠いのか、おむつが濡れているのか、ノイズの小さな違いからシグナルを読み当てる能力が親には求められる。そして幼児は自分が発したノイズが思った通りにシグナルに変換されるのを目の当たりにして、聞く力の有難さを実感し、すすんでその力を習得しようとする。人の話が聞けない子たちは、ノイズを聞き取ってくれる親に出会えなかった人たちのように思える。」と。※『保育資料』2010.10月号参照
 当園では、日々子どもたちと4つの「おやくそく」を唱和しますが、その中の一つに「お話しをよく聞きます」とあります。しかし本当にお話しをよく聞かなければならないのは、私たち大人なのではないでしょうか。身につまされるとともに、あらためて「聞く」ことの大切さを実感することであります。

10月の行事予定
 
  6日(土) クリーン作戦(さくら・うめ・もも組)
  11日(木) 健康診断(2回目)
  15日(月) 身体測定
  16日(火) 新道寺小学校おもちゃフェスティバル参加(さくら組)
  17日(水) 誕生会  
  17日(水)〜18日(木) お泊り保育(さくら組)
  23日(火) 園外保育(お芋ほり)  
     下旬  避難訓練  
 
 ※11月24日(土) 生活発表会を予定しています。

 
 




 

 

 

平成24年度 568号

9月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「行く夏を惜しむ」とは言いますが、相変わらずの残暑の中、一時も早い秋の気配を待ちわびる今日この頃であります。
 さて皆さん、「子どもが出来た」、「子どもをつくった」という言葉に対して、何か違和感を覚えないでしょうか。この言葉の根底には、どこかしら「子どもは親の所有物」的な思いが見え隠れして仕方ありません。私たち大人はいつのまにか、子どもは自分の意のままにここに存在しているものだという考え違いを持つようになったのではないでしょうか。昨今、増え続けている児童虐待もその辺りに原因の一端があるように思われます。
 かつて、スマップの木村拓哉さんが、第1子誕生の際に、「子供を授かった」とコメントしていたことに感心させられました。「子どもは授かりもの」であり、親のいのちも子どものいのちも全てのいのちが、その個人の私有物では決してありません。誕生する前から今日にいたるまで、目に見えるもの見えないもの、意識しているものしないもの等、幾多のご縁により支えられバトンタッチされて、存在しているいのちに他なりません。
 自身のいのちの在り様、今一度、子どもたち共々考えていきたいものです。

9月の行事予定
 
  1日(土) 保育参観 
  13日(木) 誕生会
  15日(土) 身体測定
  17日(祝) 敬老会(さくら組)
  20日(木)〜21日(金)  小運動会
  29日(土) 運動会  
     中旬  避難訓練 

 ★10月17日(木)〜18日(金) お泊り保育(さくら組)   
 ★下旬 園外保育(芋堀り)

 
 




 

 

 

平成24年度 567号

8月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 先日の夕涼み会には多くの皆様の御来園、またご協力をいただき、まことにありがとうござました。私たち職員の最高のパフォーマンス?をはじめ、楽しんでいただけましたでしょうか。
 さて、周知のとおり九州電力エリアにおいても、7〜9月にかけて計画停電が予定されています。原則不実施と言われてはいますが、今回避けられたとしても今後も問題となってくるのは必至です。震災から約1年半が過ぎ、何事もなかったかのような日々を送っている私たちだからこそ、あらためてこの機会を一つの警鐘として捉えていかねばならないのではないでしょうか。
 「電気をつけたら必ず消す」など、どんな小さな当たり前のことからでも子どもたちといっしょに心がけていきませんか。『千里の道も一歩から』です。そんな小さな取り組みがきっと大きな節電効果へと繋がっていくはずです

8月の行事予定
 
  5日(日) わっしょい百万夏まつりパレード参加(さくら組)  
  7日(火) 東谷ランランランド来園
  16日(木) 身体測定
  21日(火) 誕生会
  29日(水)  クッキング  
     下旬  避難訓練  

 ※9月1日(土)保育参観、20日(木)・21日(金)小運動会、29日(土)運動会 を予定しています。

 
 




 

 

 

平成24年度 566号

7月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

        ≪「ありがとう」「ごめんなさい」と言われるだけで、子どもの自己肯定感はうんと強化されるのよ≫
                                                           尾木 直樹
 例年に比べ蒸し暑さや長雨の日が少ないように感じられる今梅雨ですが、この後の豪雨や台風の上陸が気がきでないのは私だけでしょうか。    
 さて、上文は皆さんご存知の教育評論家「尾木ママ」こと、尾木直樹氏の言葉です。突然ですが、ご自身の胸に手をあてて考えてみて下さい。この三日間で子どもたちに「ありがとう」や「ごめんね」を何回言ったでしょうか?もしかしたら、一度も言っていない方もいらっしゃるのでは?意外と私たち大人は、子どもたちに対しこのような言葉がけが出来ていないのではないでしょうか。しかし、この言葉がけ一つこそが、子どもとの距離を一気に縮ませ、将来にわたって肩ひじを張らない素直な人間関係を築くことができるのだと尾木氏は著書で述べられています。逆に考えれば、この言葉かけをおろそかにすればするほど、子どもの自己を全否定することに繋がっていくおそれがあるとも言えるのではないでしょうか。
 老若男女・古今東西、人間関係の根幹をなすこの言葉かけだからこそ、幼少期に特に親子間で大切にしていきたいものです。 ※参考『尾木ママの「叱らない」子育て論』

7月の行事予定
 
  6日(金) 七夕会  
  7日(土) 七夕飾りつけ 美咲ヶ丘老人ホーム(さくら組)
 13日(金) 身体測定
 15日(日) 夕涼み会
 20日(金) 誕生会      
         あしたば七夕コンサート(さくら組)  
    中旬  避難訓練・プール開き

  ※8月5日(日)  わっしょい百万夏まつりパレード参加(さくら組)

 
 




 

 

 

平成24年度 565号

6月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

          「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。」
               「深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。」     [食前のことば]
 見わたす田にもなみなみと水がはられ、田植えの風景も見受けられるようになりました。
さて、「米」という漢字は「八十八」もの手間ひまをかけるので、米というかたちになったとよく言われます。米はそれ単独で存在するのではなく、種だけでなく、そこに日光や水そして農家の方々の力と汗等無数の「縁」によってはじめて生育していきます (※「一粒の米には、百粒の汗がある」という有難いことわざがあるそうです)。これは無論、米に限るものではなくすべての食べ物がそうであり、私たちは言うなれば、まさに「おかげさま」の人生を生かさせていただいているに他なりません。
 当園では食前に上記のことばを唱和することにより、子どもたちが単に食べ物を味わうだけでなく、多くのいのちの「深いご恩」も味わっているのだという思いが芽生えることを切に願っています。

6月の行事予定
 
  4日(月) 虫歯のない方のおほめ会
  9日(土) 役員会  
 15日(金) 身体測定  
 17日(日) お家の方とのお楽しみ会(さくら組)  
 18日(月) 防災避難訓練  
 19日(火) 人形劇『とべ! ドードー』観劇(さくら・うめ・もも組)  
 22日(金) 誕生会  
 23日(土) 役員会  
 30日(土) 保育まつり≪メディアドームにて≫   

  ★7月15日(日) 夕涼み会

 
 




 

 

 

平成24年度 564号

5月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 木々の若葉の鮮やかさが、目にしみる好季節となりました。新しい環境に戸惑っていた子どもたちも、少しずつ園での生活リズムに慣れてきて、日に日に笑顔があふれるようになってきました。
 さて、多くの方がご存知だと思いますが、先日、昨年の大震災による津波で流されたとみられるサッカーボールとバレーボールが、五千キロ以上も離れているアラスカの海岸に漂着しているのが確認され、ボールに記された寄せ書きや、多くの偶然や奇跡が重なったことに等により、二つとも持ち主が判明したという報道がなされ、多くの人々の感動を呼んでいました。そしてこの報道は、あらためて、広大な海であってもつながっているという事実を、また、国や民族が違えども、悲しみのみならず喜び・感動を分かち合うということが、万国共通のものであるということを私たちに教えてくれた気がします。
 そんな「アラスカの奇跡」とも言えるこの出来事について、家庭で子どもたちと会話する機会を少しでも持っていただけたらと思います。きっと子どもたちの「こころ」の中に何かが芽生えるはずです。

5月の行事予定
 
 10日(木) 歯科検診
 11日(金) 健康診断
   中旬  ぎょう虫検査
 14日(月)〜19日(土) 個人懇談会
 15日(火) 身体測定  
 16日(水) 避難訓練  
 17日(木)  誕生会  
 25日(金) 飲酒運転撲滅キャンペーン参加(さくら組・うめ組)  

  ※お家の方とのお楽しみ会(さくら組)を6月17日(日)に予定しています。

 
 




 

 

 

平成24年度 563号

4月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

        「…涙に仰げば月も泣き、笑いて見れば花も微笑む…」 蓮沼 門三(はすぬまもんぞう)
 頬にそよぐ風がいっそう心地よくなり、道行く景色が春の装いを感じさせる季節となりました。本年度も職員一同、常に「子どもの最善の利益」を第一義とし、保護者の皆様に信頼して頂けるような保育環境づくりに努めていく所存でございます。
 さて、上記の詩は、社会教育の形成・発展に尽くしたと言われる蓮沼門三氏の詩の一文でありま す。思うに、私たちの眼前に広がるものはすべて、自身の「こころ」を投影したものとしてそこに存在しているのではないでしょうか。即ちこころの在り様一つでどのようにも見え、どのようにも感じ取ることができるものです。「言うは易し行うは難し」ですが、幼児期の今だからこそ、そんな感性を柔軟に培っていくこともできるのであり、その感性こそが、いずれ子どもたちがこの殺伐とした現代社会を本当の意味で豊かに過ごしていくための大切なキーワードとなり得るはずです。
 様々な思いが交錯する新年度だからこそ、そんな感性を大切にしたいものです。

4月の行事予定
 
    2日(月) 入園・進級式  
    9日(月)  花まつり  
 13日(金) 誕生会  
 16日(月)  身体測定  
 21日(土) 親子遠足  
   中旬  避難訓練

  ※5月連休明けに個人懇談会を予定しています。

 
 




 

 

 

平成23年度 562号

3月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

         「たくさんの出会いや 何気ない出来事が 大切なメッセージ 届けてくれる …
          ぼくらが出会うものすべて 明日へと続くメッセージ」 『メッセージ』♪植村 花菜
 近年にない厳しい寒さもようやく峠を越し、あとは本格的な春のおとずれを待つばかりであります。今年度も保護者の皆様には何かとご協力、ご支援をたまわり感謝申し上げます。
 この一年をあらためて振り返りますと、大震災とそれに伴う原発事故の影響に誰もが悲しみ、また翻弄された一年でありました。保育界では、国の新たな子育て支援策「子ども・子育て新システム」の大綱がまとまり、近々法案が国会に提出されると聞き及んでおりますが(※前にも述べたように本当に子どもたちにとってよい法案なのか甚だ疑問です)、まさに今年度は幼稚園をも巻き込んだ大転換期にさしかかった一年でもあったと言えましょう。
 そんな中、多くの人々のむねに去来したのは、当園今年度の作品展のテーマでもあった「絆」という文字でした。この古来から日本人に連綿として紡がれ、震災復興にあたっての「スローガン」ともいえるこの文字に異議を唱えるということではありませんが、私はそれ以上に「縁」という文字を大切にしていきたいと考えています。一見何気ない物事であっても必ずそれにはすべて意味があり、かけがえのないご縁だと思います。そんな心持ちがあってこそ、真に深まっていく絆なのではないでしょうか。
 これから進学・進級する子どもたちや私たち大人たちにとっても、この保育園で出遇ったすべての出来事が、かけがえのないご縁になることを心より念じて、今年度最後の言葉とさせて頂きます

3月の行事予定
 
   2日(金)  ひなまつり・誕生会
   9日(金)  お別れ会
 15日(木) 身体測定
 18日(日)  卒園式
  中旬  避難訓練 役員会 修了写真撮影

    ※4月の予定 2日(月) 入園・進級式 (通常保育)
           21日(土) 親子遠足

 
 




 

 

 

平成23年度 561号

2月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 立春とは名ばかりの厳しい寒さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
 先日放送されていたNHKスペシャル『ヒューマン なぜ人間になれたのか』という番組において、世界各地である実験を行った結果、どの国においても「独り占め」するのは少数派であり、その理由として、本質的に全人類は「分かち合うという遺伝子」を有しているからだということが語られていました。
 今から7万年以上前火山の大噴火がおこり、その後の過酷な環境下で、アフリカにいた人類の祖先は絶滅の危機に瀕していたといいます。そんななかにあって、生きのびた一握りの集団がありそれは「血縁を越え協力し合えた人々」であったそうです。即ち、争わず分かち合い、独占せず助け合い、生存の危機を乗り越え生き残ってきた人々、それが私たちの祖先であるということです。
 震災以後、「きずな」のもとに人々の心がつながったのもこの遺伝子のなせる所以(ゆえん)ではないでしょうか。そんな遥かな過去世より賜った素晴らしい遺伝子にあらためて礼讃するとともに、その遺伝子を親から子へ子から孫へと、心身ともにバトンタッチしていくことが私たち人類一人一人の最大の使命ではないだろうかと思うものであります。

2月の行事予定
 
   3日(金)  節分
 14日(火) 誕生会
 15日(水) 身体測定
 16日(木)  「美咲ヶ丘」餅つき(さくら組参加)
 18日(土) 作品展・保育参観・試食会・講演会
 28日(火) 避難訓練   始園

    ※3月18日(日) 卒園式

 
 




 

 

 

平成23年度 560号

1月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

   「それはきれいな薔薇(ばら)いろで、芥子(けし)つぶよりかちいさくて、こぼれて土に落ちたとき、
    ぱっと花火がはじけるように、おおきな花がひらくのよ。もしも泪(なみだ)がこぼれるように、
    こんな笑いがこぼれたら、どんなに、どんなに、きれいでしょう。」 『わらい』金子みすゞ全集より


 あけましておめでとうございます。寒の入りとなり、ますます寒さも厳しさを増してくると思われます。インフルエンザ等の感染症の報告もなされていますので体調管理にはくれぐれもご注意下さい。
  さて、昨年来の震災やそれに伴う原発の影響により、今も尚、多くの方々が苦難な生活を強いられています。しかしそんな中にあっても、子どもたちの「笑顔のちから」にどれだけの方々が幾度となく助けられ、支えられてきたことでしょう。どんな時代にあってもどんな不確定な明日であっても、変わらずに私たちを励まし、勇気付けて続けてくれたのが子どもたちの笑顔だったのではないでしょうか。上記のみすゞさんの詩のように、こどもたちのすてきな笑顔の種は小さくても伝播し、きっと何処にも彼処にも笑顔の大輪を咲かせ世界を元気にしてくれるものだと信じています。新年を迎えあらためて、そんな子どもたちの笑顔を決して絶やさぬよう、私たち保育者は努めていかねばと思うものであります。


1月の行事予定
 
  1日(水)  始園
 13日(金)  誕生会・カルタ会(未定)
 16日(月)  身体測定
 17日(火)  避難訓練
 
 ※2月18日(土) 作品展・保育参観・試食会・講演会

 
 




 

 

 

平成23年度 559号

12月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 先日の生活発表会には、多数のご来園を頂きまことに有難うございました。子どもたちの短期間での成長ぶりに驚かれたとともに、種々のハプニングですら、微笑ましく場を和ますエッセンスであったと思われたことでしょう。また、サポート下さった保護者会役員皆様には、心より御礼申し上げます。
 さて、以前から保護者の皆様には度々、マンガの冊子や文書等でお知らせをし、その導入反対の署名願いにもご協力頂いています「子ども・子育て新システム」(※平成25年実施に向け、政府が法案化を進めている)についてですが、先日も北九州市や東京で新システム反対のシンポジウムや研修会が開催されました。なぜ私たち保育関係者が頑なに反対を表明しているのかを一言で申しますと、この法案がもし通れば、間違いなく「子どもたちの健やかな育ち」は守ることは出来ません。具体的な理由は多く在り過ぎ、ここでは語り尽くす事はできませんが、一例を挙げると、「いたずらに営利目的の企業の参入を促し、しかも『児童福祉法』に定められている市町村の保育実施義務を無くし、公的責任を大きく後退させる制度」であります。国の未来を担う子どもたちを陥れる法案以外の何物でもありません。
 年明け以降も、保護者の皆様には随時、新システム法案化についての動きをお知らせ致します。その際には、是非ともご理解・ご協力の程お願い申し上げます。

12月の行事予定
 
 3日(土)  餅つき
 4日(日)  新道寺T文化祭 参加
 9日(金)  グループホーム「あしたば」の餅つき(さくら組)
 12日(月)  防災訓練・避難訓練
 15日(木)  身体測定
 22日(木)  誕生会
 25日(日)  北九州幼児音楽祭(さくら組)
 28日(水)  終園
 
 ※平成24年1月4日始園

 
 




 

 

 

平成23年度 558号

11月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 朝夕ひときわ冷え込むようになりました。ここにきて、様々な感染症の発症が報告されています。ご家庭での手洗いやうがい等の励行をお願い申し上げます。
 さて、『それからの おにがしま』(岩崎書店刊)という絵本をご存知でしょうか。皆さん周知の昔話『桃太郎』の鬼退治の後の鬼が島でのお話です。おとなしくなった鬼と人間との交流(特に子ども間での)が始まり、歳月が流れる中、年を取った桃太郎と鬼の親分が当時を懐古したり、ついには人間と鬼とが結婚することにまでなるという内容です。やわらかな親しみやすいタッチの絵に加え、全体を通して、鬼、人間、動物が織り成すハートフルなストーリー展開で、最後に「おち」まで付いているという盛りだくさんの絵本です。子どもたちへの読み聞かせだけでなく、大人も一読の価値ある秀作だと思います。
 単なる絵本の読み聞かせでとどまるのではなく、「それからの〜」のような続編を子どもたちといっしょに想像してみませんか?きっと子どもたちの感性や創造力に驚かされることになるでしょう。

11月の行事予定
 
 11日(金)  焼き芋会
 15日(火)  身体測定
 16日(水)  避難訓練
  中旬   勤労感謝の日「プレゼント渡し」
 21日(月)  生活発表会リハーサル
 26日(土)  生活発表会
 30日(水)  誕生会
 
 ※12月25日(日) 北九州幼児音楽祭(さくら組)

 
 




 

 

 

平成23年度 557号

10月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「あなたがそこにただいるだけで その場の空気があかるくなる あなたがそこにただいるだけで みんなのこころがやすらぐ そんなあなたにわたしもなりたい」                                                    『ただいるだけで』相田 みつを

  当園運動会には多くの皆様にお越し頂きまして、真にありがとうござました。またお忙しい中、小運動会から本番まで裏方としてお手伝い下さった保護者会役員の皆様には、唯々、感謝の一言です。
 さて運動会を終え毎年思うのは、この短期間の練習でよくここまでの演技ができるものだなということです。あらためて子どもたちの成長のはやさ・可能性に驚くばかりです。また子どもたちの姿からは、結果(勝敗)をこえたさわやかな感動やパワーをあたえられ、さらには私たち大人が忘れかけているひたむきさを想起させられます。
 そんなこどもたちに、感謝の思いで上記の相田みつをさんの詩を送るとともに、これからのさらなる飛躍を期するばかりであります。

10月の行事予定
 
 1日(土)  運動会
 4日(火)  クリーン作戦(さくら・うめ組)
 5日(水)  健康診断(第2回)
 15日(土)  身体測定
  中旬   避難訓練
 17日(月)  新道寺小学校5年生との交流
 19日(水)  園外保育(芋掘り)
 20日(木)  誕生会
 28日(金)〜29日(土)  お泊り保育(さくら組)
 
 ※11月26日(土) 生活発表会を予定

 
 




 

 

 

平成23年度 556号

9月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

                                「子どもは大人の父なり」 ワーズワース著『虹』より一部抜粋
 ようやく酷暑も一段落してきたようですが、夏の疲れがでて体調をくずしてはいないでしょうか。
 少し前の朝日新聞「天声人語」に、被災した福島県の子どもたちが東京で政府の担当者らに、その切実な思いを伝えたという記事が掲載されていました。その記事によると、子どもたちの{素朴で切実な訴え}に対し、担当者の返答の大半が「最大限努力したい」といった紋切り型のものであったそうです。会合後、ある子どもが「何で大人なのにちゃんと質問を聞いてくれないの?」と語っていたといいます。  この会合が、行政のうわべだけのパフォーマンス的ものとして行われたとしか私は到底思えません。確かに震災からの復興や原発に対する問題は、大人にすら説明が困難な事でしょうし、子どもに咀嚼し伝えていく事はさらに苦慮するところでしょう。しかし、つらいトラウマを抱えながらも次代を担っていこうとしている子どもたちに対してです。特に十分な配慮をし単なる憐れみの目で見るのでなく一人の人間として尊重する姿勢で臨まねばなりません。子どもたちに真摯に寄り添いたいという気持ちが少しでもあったならば、決してこのような会合にはならなかった筈です。
 上記のワーズワースの言葉のように、今だからこそ、こどもの言葉や態度から学ぶべき多くのことが私たち大人にはあるのではないでしょうか。

9月の行事予定
 
 10日(土)  保育参観
 14日(水)  誕生会
 15日(木)  身体測定
 19日(月・祝)  東谷敬老会参加(さくら組)
 21日(水)・24日(土)  小運動会
   下旬  避難訓練

 ☆10月1日(土) 運動会
 ☆10月28日(金)〜29日(土) 「もりのいえ」お泊り保育(さくら組)
 ☆10月 下旬  園外保育(いもほり)

 
 




 

 

 

平成23年度 555号

8月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

       「…〈こころ〉はだれにも見えないけれど〈こころづかい〉は見える…〈思い〉は見えない
       けれども〈思いやり〉はだれにでも見える…」 宮澤 章二著『行為の意味』より一部抜粋
 昨年、同様厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。先般の夕涼み会には多くの皆様にご来園をいただき、まことにありがとうございました。多少陽ざしが強かったものの、概ねグッドコンディションの中で催すことが出来ました。
 さて、上記の文は震災直後、幾度となくテレビCMで流されていた詩です。本年もこの会が盛況であったのは、忙しい合い間をぬって幾度も集まり、その下準備等をして下さった保護者会役員の方々の「こころや思い」が「こころづかいや思いやり」としてかたちとなり結実したあらわれだと思います。子どもたちにとっては、他のイベント等では決して味わうことのできない、手作り感あふれ思いのこもった楽しい夏のひと時だったのではないでしょうか。
 保育園での多くの行事は、仮に園側のみで運営することができたとしても、それは往々にして画一的で味気ないものとなりがちです。保護者の方々に積極的に関わって頂くことで、よりよい保育環境が整えられていくものだと考えています。今度ともご協力の程宜しくお願い申し上げます。

8月の行事予定
 
  2日(火) 東谷ランランランド主催人形劇観劇〔さくら・うめ組〕
  7日(日) わっしょい百万夏まつりパレード参加〔さくら組〕
  9日(火) 東谷ランランランド来園
 15日(月)  身体測定
 19日(金)  誕生会
 22日(月)  クッキング〔さくら組〕メニュー「夏野菜のカレー」
   下旬  避難訓練

 ※予定 9月10日(土) 保育参観  21日(水)・24日(土) 小運動会  10月1日(土) 運動会

 
 




 

 

 

平成23年度 554号

7月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 長雨とうだるようなむし暑さの中、少しでもはやい梅雨明けが待たれる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、唐突ですが、私は自身の子どもの言動や行動に対して、時折、我を忘れ怒号 (どごう)とも思えるような言葉を子どもに発することがあります。まがりなりにも保育にたずさわるものとしては、大変恥ずかしく情けないことであります。そんな時、自己嫌悪とともに脳裏をよぎるのが、数々のヒット曲で知られる歌手の中島みゆきさんの父親の言葉です。彼女が小学生の頃、医師であった父親に対し、口にしてはいけないある言葉を発したそうです。その際、父親から「言葉で切った傷につける薬はないのだ」と諭されたといいます。彼女にとって、幼いながらも医師であった父の言葉だからこそ、その意味を重く受けとめ記憶していたのではないでしょうか。(※その時小学三年生の彼女は、「切る言葉があるのなら治す言葉もあるのでは」とも思ったそうです。)
 一度、私たちの口をついて出た言葉は決して引っ込めることは出来ませんし、それが幼少期の子どもに対して決定的なトラウマ(心的外傷)となることさえあります。自戒を込めて、あらためて相手 (特に子ども)に対して「ひとことの重み」を考えていかねばなりません。
 最後に、精神科医の香山リカさんの一言を。「子どもに対してイラッとしたら、すぐに反応せず一拍おくこと。0.1秒でも着火を遅らせると、冷静になれます。」

7月の行事予定
 
  4日(月) グループホーム「あしたば」七夕コンサート(年長組)
  7日(木) 七夕お楽しみ会
       老人ホーム「美咲ヶ丘」七夕飾りつけ(年長組)
    中旬      避難訓練・プール開き  
 15日(金)  身体測定
 17日(日)  夕涼み会
 22日(金)  誕生会

 ※8月7日(日) 「わっしょい百万夏まつり」パレード参加(年長組)

 
 




 

 

 

平成23年度 553号

6月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 しだいに梅雨時期を感じさせる日も多くなりましたが、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。 さて、去る5月14日読売新聞朝刊に「犠牲者ゼロの奇跡」という記事が掲載されていたのをご存知でしょうか。私自身その記事を後日知ることとなりましたが、記事の概要を申しますと、東日本大震災時、岩手・宮城・福島県内300箇所以上ある保育所において、「保育中あるいは避難時」の子どもの犠牲がこれまでの報告で「ゼロ」であるというものです。
 この記事について新聞では奇跡と表され、偶然だよと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそうでなかった事をうかがい知る事実があります。まず、多くの保育所が常日頃から非常時における避難方法やルートを検討し、たえず訓練を重ねていたという点があります。現に岩手県のある保育所では、町が従来指定していた避難先を危険と考え独自の避難先・ルートを設定し、それをこの震災時に冷静かつ的確に実践する事で一人の犠牲も出さなかったといいます。そして何よりも、子どもたち1人ひとりに対するあたたかな眼差しがあっての事だったのではないでしょうか。前述の保育所の主任保育士の方が、「自分で自分を守れない子どもなので、私たちが『絶対守ってやる』という気持ちで連れ出しました」という思いを述べられていた事が、すべての保育士の思いを代弁しているようで感慨深いものがありました。
 当園でも、様々な防災を想定した非難訓練を毎月必ず実施しておりますが、あらためて、日頃からたゆまぬ訓練を実施する事が重要であり、それによりはじめて成せる賜物があるのだと痛感させていただいた次第です。

6月の行事予定
 
  3日(金) 虫歯のない方のおほめ会
 15日(水) 身体測定  
    中旬      避難訓練/防災訓練(第1回)  
 19日(日) お家の方とのお楽しみ会(桜組)  
 21日(火) 誕生会  

 7月17日(日) 夕涼み会 

 
 




 

 

 

平成23年度 552号

5月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 青い空に新緑が映える季節となりました。しかしいまだに、大震災により被災された方々は、苦難な生活を強いられています。少しでもはやく被災者の方々がこころからの笑顔を取り戻す日がくるように、私たち一人ひとりがたゆみない支援に取り組んでいかねばなりません。
 さて、「アロマザリング」という言葉をご存知でしょうか。「母親以外 (祖父母や親戚、知人、地域など)の人が子育てに関わる」という意味です。そんな事当たり前ではないかと思われるかもしれませんが、核家族化や地域社会での繋がりの希薄性等今日の社会状況において、それは難しいものとなっています。
 そんな中で保護者(特に母親)は、「子育ては自身でせねば、それが一番だから」とがんばり過ぎている感があり、さながら「子」育てが「孤」育てになっているように思われます。そしてそれは親子双方の育ちの妨げになり、果ては虐待や育児放棄という最悪の事態をも引き起こしかねません。
 子どもは様々な人との関わりのなかでこそ、むしろ健全に育っていくのではないでしょうか。また、親が仕事や趣味等自分自身の時間を持つことは決して悪いことではありません。少し肩の力を抜き、勇気を出して周りの人を上手に子育てに巻き込みましょう。

5月の行事予定
 
 10日(火) 健康診断(第1回)
 11日(水)〜16日(月) 個人懇談会  
 16日(月) 身体測定  
 18日(水) 誕生会  
 24日(火) ぎょう虫検査【1日目】  
 25日(水)   〃    【2日目】  
 26日(木) 歯科検診(桜・梅)   
  下旬  避難訓練  

※お家の方とのお楽しみ会(桜組)を6月19日に予定しています

 
 




 

 

 

平成23年度 551号

4月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 ここかしこを吹く風も、桜色にそまって見える季節となりました。しかしその一方、先日の大震災で、困難な避難生活を余儀なくされている被災者の方々を思いますと、何ともやるせなく悲痛な思いに駆られます。被災されました皆様には、つつしんでお見舞い申し上げるとともに、一日も早い震災からの復興を心から願っています。
 少し前の新聞に、繰り返し流される「震災映像」が子どもに過度の不安やストレスを与えていという記事が掲載されていました。被災地の現状を見聞きすることで、その辛い日々を少しでも家族で共有できればとの思いがわたしたちにはあると思います。しかし、被災された方々の比ではないにしろ、それ以外の子どもにも知らず知らずに過度なストレスとなり、重くのしかかっているのでしょう。(※大人も感情移入し過ぎて心にダメージを受けることがあるそうです)
 それではどんな心持ちで日々過ごしていけばよいのかと考えた時、私にはある仏教用語が想起されます。仏教の根本にある「中道(ちゅうどう)」という考え方です。詳しい説明は割愛しますが、要は「極端な苦行やその対となる快楽にも偏らない」という事です。(無論人的・物的支援は当然ですが)この度の状況に鑑みたならば、「過度な刺激や感情移入、贅沢を避け、特に不安を感じている子どもに対しては一旦映像から離れさせ、親子共々今までの日常生活をしっかりと送っていくことが大切である」と言えるのではないでしょうか。ある精神科医も「今は心身の健康を保つことが大切で、いずれはそれにより蓄えた力が貢献につながるのでは」と述べていました。心身の健全を保つことが各々の「笑顔」へとつながり、その笑顔が必ず明るい未来への架け橋になると信じています。
 最後になりましたが、本年度も職員一同、「子どもたちの最善の利益」を第一義とし、保育にたずさわっていく所存でございます。

 

 
 
 

 
 




 

 

 

平成22年度 550号

3月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 日増しに暖かさも増し、やわらかな陽ざしが、待ちこがれた春の到来を感じさせる頃となりました。今年度も保護者の皆様には何かとご協力、ご支援を賜り感謝申し上げます。
 さて、子ども〜大人まで幅広い年齢層に読まれている『ONE PIECE(ワンピース)』という漫画をご存知でしょうか? (実は私も読者の一人です。)先日、NHKの情報番組でその人気の理由を、様々な角度から分析していました。その理由には様々あるのでしょうが、私は登場人物各々が「それぞれの夢を堂々と語り、それを持ち続けていく」こと、そしてそれを互いに支える「強いきずな」なのではないかと考えます。私たちが生きていく中で、シンプルですが、普遍的で根源的なものです。殺伐とした現代にあって、その対極にあるものだからこそ、どこかで皆それを欲している、その表れと言えるのではないでしょうか。
 各々の立場・状況、思い(夢)を100%理解することは難しいでしょう(異文化やたとえそれが家族や親しい間柄であっても)。しかし、「理解」は難しくともきっと「尊重」は出来る筈です。尊重していく中で、相互間の「つながり・きずな」が、紡ぎだされていくのだと私は考えます。番組エンディングでゲストの大学教授が「夢が夢として語られて、たとえそれが実現できなくとも、決して笑わないような社会をつくっていくことが大切なのではないでしょうか」というコメントがとても印象的でした。
 巣立っていく子どもたちはみんなそれぞれ夢を抱いています。その夢をあたたかく見守り尊重することにより、結果がどうであっても、その過程で育まれる相互間の「きずな」が、きっとゆるぎのないものになっていくことでしょう。

 

3月の行事予定
 
  3日(木) ひなまつり・誕生会 
        「美咲ヶ丘」ひなまつり会参加(さくら組)  
  9日(水) 修了写真撮影
 10日(木) お別れ会
 15日(火) 身体測定   ※中旬 避難訓練
 20日(日) 卒園式

☆4月2日(土) 入園・進級式
☆4月16日(土) 親子遠足
 

 
 




 

 

 

平成22年度 549号

2月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 年始以来厳しい寒さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。園裏の駐車場造成工事に伴い、日々ご迷惑をおかけしています。期間中はくれぐれも安全に面にご配慮下さい。
 さて昨今教育現場において、食事の前・後に手を合わせて「いただきます・ごちそうさま」と言う行為が、特定の宗教の儀式や作法であるという観点から取りやめるべきだという動きが出ているそうです。そして「いただきます・ごちそうさま」の代わりに笛や太鼓を使ってその合図としているといいます。  至極当たり前のことですが、私たち人間のいのちを支えるために、どれほどこの地球上の生命体がかたちを変えられたり殺されたりしているでしょう。それらの尊いいのちを奪って生きているに他ならないのが私たち人間です。手を合わせて感謝の気持ちを述べるのは当たり前の事です。
 笛や太鼓を食事の合図としているそんな教育者に言いたい。「あなたは何のいのちを頂いて大きくなったのですか」と。そして「いのちを大切にしましょう」などと決して子どもたちに語らないでもらいたい。そんな教育者や大人に育てられる子どもたちは悲劇としか言い様がありません。
 今一度、子どもたちといっしょに「いただきます・ごちそうさま」の本当の意味を考えていかなければいけないときなのではないでしょうか

 

2月の行事予定
 
  3日(木) 節分
  15日(火) 誕生会・身体測定
  19日(土) 作品展・保育参観・試食会・講演会
   中旬      避難訓練 

※3月20日(日) 卒園式

 

 
 




 

 

 

平成22年度 548号

1月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

   “「ありがとう」って言葉をいま あなたに伝えるから…”『ありがとう』byいきものがかり
 あけましておめでとうございます。本年も職員一同、常に「子どもの最善の利益」を第一義として日々の保育にあたっていく所存であります。
 さて、去る12月23日、恒例の「幼児音楽祭」にさくら組の子どもたちが参加しました。リバーウォーク内大芸術劇場のような場での演奏は、大半の子どもたちにとっては最初で最後の体験となるのではないでしょうか。もし私が同じ立場だったらと考えると、胸はどきどき、足はがたがた、手はふるえ、といった状況が容易に想像できます。
 しかし、子どもたちにはそんな心配は全くの無用でした。終始全身を使い、軽快にリズムをきざみながらの演奏は、緊張感とはおよそ程遠いものでありました。毎回驚かされるのは、子どもたちの上達のスピードと無限の可能性についてであります。無論、それはここ数ヶ月の先生方の真摯な音楽指導に支えられた子どもたちの練習の賜物であるとは思いますが、そのプロセスで育まれた※ケミストリーもあったとは言えないでしょうか。(※ケミストリー…チームワークや信頼関係等によってプラスαのエネルギーが生じること、化学反応。) 
 演奏終了後は、会場から惜しみない拍手が送られ、感動で涙ぐむ保護者の方もいらっしゃったそうです。私自身今も思い出すと、あつい感動がこみ上げてきます。上記の歌詞は、驚きと感動をあたえてくれたその子どもたちにあらためて送ります。本当にありがとう!

 

1月の行事予定
 
  4日(火) 始園
  14日(金) 誕生会
  15日(土) 身体測定
   中旬      避難訓練、カルタ会
 

 
 




 

 

 

平成22年度 547号

12月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 先日の当園生活発表会には、多数のご来園をいただきまことに有難うございました。
 昨年の今時分は新型インフルエンザの流行により生活発表会が延期となりましたが、今期もインフルエンザやノロウイルスなどの感染症流行が予想されます。子どもたちのみならず保護者の皆様も、手洗いやうがい等の励行をお願い致します。
 さて、「皮膚は露出した脳」と呼ばれることがあるそうです。即ち、肌にふれることは脳にふれることと同じ意味をもつことなのでしょう。「対こども」として具体的にそのメカニズムを考えますと、母親から優しいスキンシップを受けたこどもは、安らぎを感じられる「オキシトシン」というホルモン(通称:愛情ホルモン)が脳から分泌され情緒が安定するそうです。その一方、親自身も子どもにふれることでオキシトシンが分泌され、ストレスホルモンが減少し、不安が軽減され安らいだ精神状態がもたらされることがわかっているそうです。こどもとふれればふれるほど、相乗効果となって親子の良好な関係が築けるということになります。(※「アエラ ウィズ ベビー12月号」参照)
 年末になり何かと気ぜわしくなるこの時期ですが、ほんの一時でも、子どもとの「密着スキンシップ」を楽しみ、互いに癒されてはいかがでしょうか。

 

12月の行事予定
 
  5日(日) 新道寺(T)町内文化祭 参加
  10日(金) グループホーム「あしたば」餅つき 参加(年長組)
  11日(土) 当園 餅つき
  13日(月) 防災訓練・避難訓練
  15日(水) 身体測定
  20日(月) 誕生会
  23日(木) 北九州幼児音楽祭 出演(年長組)
  28日(火) 終園   

  ※ 平成23年1月4日(火) 始園

 
 




 

 

 

平成22年度 546号

11月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 日毎に冷気も増し、暮れ行く秋を感じさせる今日この頃であります。
さて昨今、就学前の子どもたちを競わせ、逆立ち歩きや九九、難解な漢字、二千冊の本の読破等をマスターさせるという「ヨコミネ式」教育メソッド(方法)が話題となっており、幾つかの保育園や幼稚園で採用されていると聞きます。少し前にその方式を紹介したTV番組が放映されていたようですがそれを見た方がおっしゃっていました。「印象に残ったのは、その内容云々というより、出来ない子を蔑(さげす)んだような目で見ていた子どもたちの表情でした…。」と。
  この方式がどれだけ幼児期の子どもの脳や体の発達に良いのかは詳しく知りませんが、ひとつ感じることは「子どもたちの視点」に立っていないということです。この方式はどんなに「うんちく」を並べても本質的には上から目線の画一的な教育であり、そんな中で子どもたちの自主性や個性を本当に伸ばすことができるとは到底思えません。また「勝ちと出来るは○」「負けと出来ないは×」等の二極的な思考・価値観しか持てない人格が形成されていくのではないでしょうか。
 競争心を否定する気は毛頭ありませんが、それだけで成り立っているコミュニティを想像すると恐ろしい気がします。どんなに優秀な人でも一度は挫折、失敗を経験します。そこから立ち上がろうとする時に本当に大切なものは何でしょうか。私は幼児期に泥んこになって遊び、泣き、笑いした中で自然と培われてきたコミュニケーション力や信頼関係であると信じています。

 

11月の行事予定
 
   上旬    焼き芋会
 15日
() 
身体測定    
  16日() 誕生会
   中旬      勤労感謝の日プレゼント渡し     
  18日()〜19日(金) 生活発表会リハーサル
   下旬      避難訓練
 27日(土) 生活発表会   
      
 
※ 12月23日(木) 北九州幼児音楽祭(さくら組)

 
 




 

 

 

平成22年度 545

10月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 先日の運動会は、当初心配された残暑とはうって変わって、まさに「スポーツの秋」到来を感じさせる心地よい秋風の吹く絶好の日和でありました。
  さて、運動会終了後、ある来賓の方から「こんなに笑いながら運動会を見ることができたのは久しぶりでした。」というお言葉を頂きました。また、ある老人福祉施設のお年寄りの方は、「最後まで子どもたちの楽しい演技が見られないのが本当に残念です。」とおっしゃって途中お帰りになりました。
  運動会は、観る側と演じる側双方にとって「楽しくなければならないもの」であるということが前提だと思います。嫌がる子どもに無理を強いたり、結果にこだわり過ぎるのは、嫌な印象を残しかねません (今年は、初の赤白引き分けでしたが)。
  しかし、来園者の方々からそんなコメントを頂けたのは、子どもたちも概ね楽しみながらの演技であったことだと思われます(心ゆくまでの楽しみは人から人へと伝わっていくと信じています)。またそのような雰囲気をかもし出しているのは、当園62年間の歴史の中で、子どもたち・保護者・地域の方々の三位一体感(プラス保育士の先生らの演出)がバトンタッチされてきたとも言えるからではないでしょうか。今回、恒例の保護者ら参加によるレースを保護者会役員皆様が「アイ・ラブ・竜光」とネーミング下さったのもその一端ではと感じられる次第です。


 

10月の行事予定
 
  1日() クリーン作戦(さくら・うめ組)
  13日() 健康診断(第2回)
 15日()   身体測定
 18(月) 新道寺小学校5年生との交流
 19() 
誕生会
 中旬  避難訓練
     園外保育(芋掘り)
 
※ 11月27日() 生活発表会を予定しています

 
 





 

 

 

平成22年度 544

9月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 依然として和らぐ気配のないこの猛暑。もうしばらく付き合わなければならないのかと思うと辟易(へきえき)する次第であります。
 さて、少し前、朝日新聞の投書欄に「塩入り麦茶 父の知恵」と題した記事が掲載されていました。その内容を要約しますと「明治生まれの亡き父が、盛夏になると決まって麦茶に食塩を入れて飲んでいた。子どもながらになぜそんなしょっぱい麦茶を飲むのだろうと疑問に思っていたが、今日のような猛暑(熱中症)対策には水分のみならず、塩分の摂取が不可欠であることを心得た上でのことだったのだ」というものでした。スポーツドリンク等なかった時代の先人たちの知恵に感嘆するばかりであります。
 故事に「温故知新(おんこちしん)(ふるきをたずねてあたらしきを知る)」があります。昔の事がらを学ぶことにより、そこから新しい知識や見解を見出す。子どもたちとのかかわり方(子育て)にも通ずるものがあるのではないでしょうか。



 

月の行事予定
 
  4() 保育参観・クラス懇談会
  15() 誕生会・身体測定
 中旬     小運動会・避難訓練
 20(祝) 東谷地区敬老会参加(年長組)
 25() 運動会

 
 

 



 

 

 

平成22年度 543

月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 《父と母で二人 父と母の両親で四人 そのまた両親で八人 こうしてかぞえてゆくと
十代前で千二十四人 二十代前では―? なんと百万人を超すんです 過去無量の
いのちのバトンを受けついで いまここに 自分の番を生きている それが
  あなたのいのちです それがわたしのいのちです》 『自分の番 いのちのバトン』あいだみつを
 連日猛暑が続いておりますが、保護者の皆様にはますますご健勝の事と拝察申し上げます。また、先日の夕涼み会には多くのご来園をいただきまことにありがとうございました。
 さて、上の詩のように私たちのいのちが今ここにあるのは、過去から現在にいたるまでの多くのいのちがバトンタッチされてここに存在しているに他なりません。お盆という仏事をむかえるこの時期に、子どもたちとともにあらためていのちの不思議さ、大切さについて考えて、これからも感謝の日々を送っていきたいものです。


 

月の行事予定
 
  3() 東谷ランランランド来園
  8() わっしょい百万夏祭りパレード…さくら(年長)組
 
16() 身体測定
 中旬     避難訓練
 20() 誕生会
 24() クッキング・・・さくら組、メニュー「夏野菜のカレー」
     
 ≪今後の予定≫ 9月4日(土)保育参観  9月25日(土)運動会

 
 



 



 

 

 

平成22年度 542

7月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 うだるような蒸し暑さが続いていますが、皆様におかれましてはつつがなくお過ごしでしょうか。
くれぐれも体調管理等にはご留意下さいますようお願い申し上げます。
 さて、絵本の「読み聞かせ」が子どもへの言葉やこころの育ちによいということはよく言われることですが、あまりにもそれを意識して、絵本の内容を吟味し過ぎたり、「毎日必ず、しかも一字一句正確に読まねば」と半ば義務的になっている保護者の方もいらっしゃるのでは。そうなれば、楽しいはずの絵本の読み聞かせが、大人子ども双方にとってつまらなくしかも苦痛な時間となるおそれもでてきます。
 大切なのは、大人子ども双方がシンプルにその時間を楽しむことではないでしょうか。
絵本は大切ですがそれは媒介、ツール(道具)であって、大人と子どもがその時間を共有しスキンシップを楽しむことが主だと言えないでしょうか。
 だからと言ってもちろん絵本の内容や選択をないがしろするわけではなく、それは大切なことであり、いざ絵本を選ぼうとした時にも迷ってしまうこともあるでしょう。
そんな時には差し当たって、かつて私たちが見聞きした「昔話」を題材とした絵本は如何でしょうか。
誰もが必ず幼少期に見聞きし印象に残っている昔話がきっといくつかあるはずです。
(※ちなみに私のお気に入りは『泣いた赤鬼』や『ごんぎつね』です。)そんな思い入れのある昔話を読み聞かせには、自(おの)ずと私たちも力が入り、その昔話に感情移入することとなるはずです。
そうなれば一字一句正確に読む必要もなく、反対にアドリブをきかせての読み聞かせもまた一興(いっきょう)であり、きっと臨場感あふれることとなるでしょう。

 

7月の行事予定
 
  2() 七夕飾りつけ(郵便局・農協)…年長・年中組
  7() 七夕お楽しみ会
       七夕飾りつけ
(美咲ヶ丘老人ホーム)…年長組
 12() グループホーム(あしたば)七夕コンサート…年長組
 15() 身体測定
 16() 交通安全教室
 18() 夕涼み会
 中旬    避難訓練
 中旬    プール開き
 23() 誕生会

 ※ 88() わっしょい百万夏祭りパレード…年長組

 
 


 



 

 

 

平成22年度 541

6月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 いよいよ梅雨時期に入り、気が滅入る思いがする一方、雨にぬれ色鮮やかにうつる紫陽花には、何ともいえぬ風情を感じてしまうものです。
 少し前に、実話をもとにした「ブタがいた教室」という映画を鑑賞しました。内容は、ある小学校の6年生のクラスに赴任した新任教師が「クラスでぶたを飼い、大きくなったらみんなで食べよう」と提案します。「P(ぴー)ちゃん」と名づけられた子ぶたさんと子どもたちは様々な難関を乗り越え、ついに卒業の日が迫ってきました。そんな折、クラスで子どもたちによる大激論が始まります。無論、そのPちゃんをどうするのか(食べるのか、食べないのか等)という議題についてです。この映画の結末は申しませんが、この先生のこころみは「ブタの飼育を通して、人間が食するということ、いのちというものがどういったものなのか」を子どもたちに正面から向き合い考えて欲しいという思いから始まったものでしょう。
 昨今、家畜の伝染病口蹄疫(こうていえき)が宮崎県で深刻化し、多くの家畜が犠牲となっています。連日の報道に私たちでさえもやるせない気持ちになりますが、手塩にかけ育てたうしさんやぶたさんを、市場に送り出す前に殺処分する畜産農家のつらさはいかばかりでしょうか。
 しかし、このできごとを「可哀想だね、悲しいね」だけで終わらせずに、「私たち人間のいのちをつなぐためにどれだけの多くいのちが犠牲になっているんだろね。だから私たちはどうすればいいのかなあ。」等と、子どもたちと多いに語っていただく機縁となればと切に念じています。

 

月の行事予定
 
   4日(金)        虫歯のない方のおほめ会
 15日(火)          身長体重測定
 20日(日)         お家の方とのお楽しみ会(桜組)
 22日(火)         誕生会
 28日(月)〜29日(火) お泊り保育(桜組)
 中旬                    防火訓練・避難訓練

 
 

 

 



 

 

 

平成22年度 540

月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 風薫る好季節となりました。子どもたちも少しずつ新しいクラスに慣れていき、楽しい園生活を送っていることだと思います。
 さて、タイやカンボジアといった国々では多くの人々が仏教徒であり、挨拶を交わす際には老若男女かかわらず大抵、合掌礼拝を行います。当園でも合同礼拝や卒園式などにおいて、子どもたちが合掌礼拝をし、「南無阿弥陀仏」というお念仏を唱えますが、この行為にはどのような意味合いがあるのでしょうか。
 それは単なる挨拶ではなく、私たちが思うよりも先に今この瞬間も、「何があってもあなたたちすべてのいのちをささえていきますよ」と願って下さっている「み仏さま」を褒(ほ)めたたえ、「ありがとうございます」と感謝するということです。それはまた、み仏さまの「この世に必要でないいのちは、ひとつとして存在しないのだよ。あなたはあなたのままで良いのですよ、お互いを認め合って下さい。」という私たちへのよびかけにお礼を申す行為とも言えます。シンプルながらも、これほど深い思いがこめられている行為が他にあるでしょうか。
 合掌礼拝する子どもたちの姿はとても美しく感動さえも覚えることがあります。この姿を私たち大人も見習っていきたいものです。
 

 



 



 

 

 

平成22年度 539

4月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 《幼い頃から子どもたちに「生かされている私のいのち」の大切さを伝えていくことにより、すべてのものの「めぐみ」に感謝することができるこころを培い、命のつながりや尊厳の重要性を芽生えさせる。》 
                                                  [竜光保育園 保育方針]より
 花便りも各地から届いてくる今日この頃、子どもたちは新しい年度の始まりに、小さな胸を躍らせていることでしょう。
 さて、お釈迦さまは今から約2500年前の4月8日に、北インドのルンビニーという花園でお生まれになり、生まれてすぐに七歩あゆまれ、右手で天を左手で地を指し「すべての生きとし生けるものは、それぞれかけがえのない尊いいのちである」というお言葉をのべられたと伝えられています。(そのときに空から花びらと甘露の雨が降りそそいだそうです)その後、ご生涯をかけて私たちに多くの尊いお言葉・み教えを残して下さったお釈迦さまのお誕生を祝い、感謝する行事が「はなまつり」であると言えます。
 今年度も当園での行事等を通じて、子どもたちにすべてのいのちの大切さやそのつながり、感謝の気持ちをできるだけ伝えていけるよう、職員一同努めていく所存でございます。

 



 



 

 

 

平成21年度 538

3月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

《…「知る」事は「感じる」事の半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、様々な情緒や豊かな感受性は、この種子を育む肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕す時です。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知のものにふれた時の感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情等の様々な形の感情が一度よびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。消化する能力がまだ備わっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切り開いてやることのほうがどんなに大切であるかわかりません。… 》 

『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著)より

寒さも次第にゆるみ、一雨ごとに早春の息吹が感じられるこの頃となりました。保護者の皆様には今年度も、何かとご協力・ご支援をたまわり厚くお礼申し上げます。

 さて、上文は今から半世紀前にレイチェル・カーソンという作家が執筆した『センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見張る感性)』という小説の一部を引用したものであり、生来子どもが持ち得る感性の素晴らしさや大切さを、詩情豊かにかつ美しい文章で綴っているエッセイとも言えます。(※先月述べました、まどみちおさんにもこれに相通ずるものがあります。)

この文をこれから進学・進級をし、新たなスタートをきる子どもたち、そして保護者の皆様へのエールとさせて頂きます。

 

 

 

 



 

 

 

平成21年度 537

2月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「私はどんなものにも ふしぎを感じます」 まど みちお

 先日の当園生活発表会には、多数のご来園をいただきまことに有難うございました。
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月からの延期による中だるみを心配していましたが、子どもたちはそのパフォーマンスをぞんぶんに披露してくれました。また、その一役を裏方で手際よくサポート下さった保護者会役員皆様には、心よりお礼申し上げます。
  さて、上記の文は「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」等の童謡の作詞で知られ、昨年11月に100歳をこえ、今もなお、創作意欲が旺盛なまどみちおさんのTVインタビューでのひと言です。まどさんの詩の題材は、人間のみならず、小さな生物や草花にまでおよんでいます。TVで語られていた「生まれたばかりのせみがどうしてすぐに鳴けるのだろうか」「蟻のいのちも人間のいのちも同じ。ただ人の器の方がでかいだけ」などを聞き、今や私たち大人が見失ってしまい、子どものみが持ち得る感性を失っていないからこそ、すべての「いのちのふしぎ」を平易にかつユーモラスにそして慈しみをもって、表現できるのだなとあらためて思った次第です。
 日常生活でのこどもの「ふしぎ」だと言う思いから発する何気ないひと言。受けながしたり、いい加減に答えるのではなく、一つ一つを拾いあげ大切にしていきたいものです。それが子どもの感受性を伸ばすことへとつながっていくのではないでしょうか。

 



 



 

 

 

平成21年度 536

1月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「ひとりがすると一時間かかることを、ふたりがやれば30分で終わる。 ひとりがすると一ヶ月かかることを、30人でやれば1日で終わる。人類が何千年かけても まだできないこと。みんなでやれば 1日でおわるかもしれない。そう、平和なんて、1日あればできるはず。」 『にんげんの時間』(時計店CMの広告文)より

 新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
昨年後半は園内外で、「新インフルエンザ協奏曲」がとどまるところを知らず、保護者の皆様もさぞかしナーバス(神経質)な毎日を過ごされたことだと存じます。今後は新インフル以外の感染症の流行も予想されます。引き続き、手洗いやうがい等の励行に努めて下さい。
 さて、上の文は少し前に福岡の時計店がCMコピー(広告文)として用いていたものでありますが、希望に満ちあふれた明るい明日を暗示させられるそんなフレーズがそこにあるように思います。現実的には難しいことかもしれませんが、仮にその物事が成就しなくとも、決してそれは徒労に終わらないはずです。結果云々より、みんなが同じ方向を向きそれを共有した時間こそが大切であり、それこそがかけがえのない財産となるのではないでしょうか。
 子どもたちや職員、さらには保護者の皆様らが同じ方向性を共有し互いの得手・不得手を補い合う、これが当園の保育理念にも掲げている「協働性」の高い保育園づくりにつながっていくものだと私は信じております。

 

 



 

 

 

平成21年度 535

12月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 当園としても考え得る限りの予防策は講じ、また保護者の皆様にもご協力を頂いたにもかかわらず、当園においても新型インフルエンザ(以後新インフル)の発症が確認されました。これからはさらに寒さが増し、新インフルの感染拡大が懸念されます。生活発表会のように今後も、必要に応じて行事等の変更を余儀なくされる場合もあるとは存じますが、ご了承のほどお願い申し上げます。
 さて、先日、「探そう!ニッポン人の忘れもの」と題したTV特番の中で「ハッピーバースデー」というドラマが放送されていましたが、それを見ながら終始様々なことを考えさせられました。そのひとつが、子どもの心の叫びをいかにひろいあげ聞いていくかということの難しさであり、子どもとのコミュニケーションがいかに大切であるかという事であり、またそのためには、子どもへの「ことばかけ」以上に時には、「ただ抱きしめる」というシンプルな行為(愛情表現)が子どもにとってどれほど必要であるのかということでした。ことばを介したコミュニケーションは時には子どもとの溝を深めることもありますが、ハグする (抱きしめた)ことにより伝わる愛情は必ず子どもに注ぎ込まれ元気づけるものだ等とあじわわせて頂いた良作ドラマでありました。
 今後も、子どもの新インフル等の罹(り)患により家庭保育の場が増えてくるとは思いますが、そんな時こそ子どもを抱きしめてあげて下さい。そして子どもの「声なき声(心の声)を」聞いて下さい。心身ともに衰弱するこの時期、子どもたちへの何よりのカンフル剤になるのではないでしょうか。

 



 

 

 

 

平成21年度 534

11月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 小春日和の穏やかな日々が続いていますが、朝晩は日増しに寒さが募ってきました。
ここにきて新型インフルエンザも一気に広がりをみせ、当園においてもいつ感染が確認されてもおかしくない状況にあります。当園としても万全を期しているつもりですが、保護者の皆様共々こどもたちの手洗いや消毒、うがいを怠らず健康への留意をお願いします。

さて、今日の家庭においては「こ食」がさらに増えてきたと聞きます。
※「こ」の字には「弧食」(1人だけで話し相手もない食事)や「粉食」(粉でできた食べ物、例えば袋に入ったパンやインスタントめんのみの食事)、「固食」(いつも決まったものしか食べない食事)等が当てはまり、どの「こ食」においても家庭での会話(コミュニケーション)が乏しくなり、無論バランスのとれた栄養分の摂取も困難と言えます。子どもたちの空腹はある程度は満たされても、心がひもじい、心が満たされない状態となるのではないでしょうか。
(
※「体と心と食べ物と」『朝日小学生新聞』掲載より一部引用)

家庭でも手間ひまとアイデアがあれば低コストでも栄養価が高く美味しい料理が出来るはずです。その典型的な例が保育園での給食と言えましょう。北九州市の栄養士が毎月プラン立てする保育園の統一献立は、歴代の市保育所連盟の先生方がその熱意を持って行政と折衝にあたられ、全国に先立てて実施されるようになり現在に至っています。

先日保育参観とともに実施した給食試食会がその1つのきっかけとなって下されば幸いと存じます。今後も給食試食会は各クラスで行っていきますので、多数ご参加下さい。

「食欲の秋」です。子どもたちといっしょに給食の人気メニューにチャレンジしてみては いかがでしょうか。その中できっと子どもたちとの会話もはずむはずです。

 

 

 

 

 

平成21年度 533

10月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 「一番はもちろん尊い しかし 一番よりも尊いビリだってある」
      東井(とうい)義雄(よしお)著『大きな 大きな しあわせのどまんなか』より

 当園運動会には多くの皆様の御来園を頂き、まことにありがとうござました。こどもたちのおゆうぎやかけっこなどのパフォーマンスに一喜一憂されたのではないでしょうか。
 さて、先月も紹介しました東井義雄先生ですが、学生時代、マラソン部に所属していたものの、貧弱で運動能力は低く、いつも競技はビリだったそうです。しかしある時気付いたと言います。東井先生は「…私はすばらしいことに気付きました。それはビリッコにも大きな役割があるということでした。僕がビリッコをやめたら仲間の誰かが、このあわれなみじめなビリッコをとらなければならぬだろう。それを僕が引き受けているおかげで、仲間はこのみじめな思いを味わわなくてもいいのだと気付いてみたら、世の中がにわかに光に満ちあふれているように明るく感じられました。」と述懐されていたそうです。
 かけっこ等の結果で悔しがっている子どもたちには、唯単なるなぐさめの言葉や次のリベンジを誓わせることに終始せずに、「あなたのビリは尊いビリなんだよ、あなたのおかげで、悔しい思いをしなくてよいお友達もいるのよ」「生きて行く中には勝った時以上に負けた時の方が得るもの(知るもの)が大きいことだってあるんだよ」、そんな言葉がけをこれを機に子どもたちにしてみてはいかがでしょうか。
 人生においては勝ち負けがすべてではなく、また無意味なものなど決してありはしません。意味があるかないかは、所詮私たち人間が作り出す(判断する)ものです。だからこそ心の持ちようしだいでは、すべてのものに尊い意味を見出すこともきっとできるはずです。

 

 

 

 

 

平成21年度 532

9月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 ないものを数えないで、あるものに感謝した方が幸せ。
私がいて、息子がいて、元気な自分がいる。ほら、笑えるでしょ。
〜東井(とうい)義雄(よしお)賞「いのちのことば」入選作から〜

 日中の残暑はまだしも、朝夕は幾分過ごしやすくなった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
さて、上文は、生涯子どもたち一人ひとりに「いのち」の素晴らしさを説き続けた東井義雄先生にちなんでもうけられた賞「いのちのことば」の入選作の一つです。
この作品は投稿者が、仕事でつまずき「能力がない」「時間がない」「夢がない」と落ち込んでいた時に、その妻がこう励ましてくれたことにより、それ以後「あるもの」に感謝しながら、前向きに生きていこうと決意をさせてくれた一言だそうです。

 
「ないもの」ばかりを数え、それを求め続けているのが私たちなのではないでしょうか。
それは自分のみならず、子どもたちに対してもなのではないでしょうか。私たちは自分の子どもの持っているもの(身体的なものや能力的なもの等)と、他のこどものそれをついつい比較しがちであります。
しかし幼年期に、「いまある(もっている)もの」の素晴らしさを漠然とでも子どもたちに感じさせることにより、いずれは「今のままの自分でいいんだ」「生きていること自体が素晴らしいことなんだ」という感情がしだいに芽生え、さらにはそれが自分のみならず、全てのものいのちを大切にするこころへとつながっていくのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

平成21年度 531

8月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 先日の夕涼み会には多くの皆様の御来園、またご協力をいただき、まことにありがとうござました。お陰さまで当初心配された雨や、強い日差しもなく最高のコンディションの中で催すことが出来ました。

  さて、その夕涼み会を振り返る中で、先日、ある園長先生がおっしゃっていた「子どもはことばを目で聞くものなのですよ。
子どもが目で受け止めないとそのことばは決してこころには届きませんよ。」というお話を思い出しました。それは、私自身のお寺の本堂での話をはじめ、職員によるキャラクターショーでの子どもたちへの呼びかけや、勿論日々の保育や様々な行事の際においてもそうですが、本当に一人ひとりのこころにまでそのことばや真意は伝わっているのだろうか、ことばが上滑りしたり、こどもの頭上を素通りしていたのではなかっただろうかという思いからでありました。

  子どもたちへの話の内容(分かりやすいような)もさることながら、あらためて一人ひとりの目を見て話すことの大切さを思い起こさせて頂いた有難いご縁でありました。

 最後になりましたが、ポスターを掲示していますように、当園のホームページを開設致しました。
トップページは、園庭で遊ぶ子どもたちが描かれ、その子どもたち一人ひとりに、澄み渡った空の上から仏教を守護する象徴として考えられている竜が光をそそぎながらおよいでいるという可愛らしくもあたたかい動画となっています。是非とも一度当園ホームページに遊びにきて頂ければ幸いと存じます。

 

 

 

 

 

平成21年度 530

7月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

・・・蜃気楼に溶けていく蝉達の叫び、ここに生きている、とその身を削って伝えている・・・

♪雨待ち風♪ byスキマスイッチ



 日増しに暑さも厳しくなるなか、水辺が恋しくなる今日この頃であります。
 さて、初夏から盛夏にかけ、多くの生物の動きが盛んになり、その生物を採集する子供たちの姿も多く見受けられます。
 その代表的なものと言えば、少し前の時期の「ホタル」やこれから最盛期に入る「セミ」でしょう。ご存知の通り、ホタルやセミは成虫し地上に出ると7〜10日くらいしか生きられません。特にセミにあっては、土の中に7年もいた後のこの成虫としての短い数日間であると聞きます。
 生物や自然とふれ合い、それに興味・関心を抱く契機ともなり得る昆虫採集を、私は決して否定するつもりはありません。しかしそこには、やみくもな乱獲を避ける等の一定のルール設定や、その生物の生態等について学ぶという姿勢が必ず必要ではないでしょうか。そしてそれを通して、子どもたちが何を考え、何に気付いていくかということが 昆虫採集の本当の意義とは言えないでしょうか。
 人間も含めたあらゆるいのちが軽んじられている今日。一生懸命、いのちの限りに鳴いているセミたちが、私たちが忘れがちな大切なことを教えてくれているのではにでしょうか。

 

 

 

 

 

平成21年度 529

6月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

 ハンガリーの音楽教育者コダーイ・ゾルターンは「音楽教育は人間教育でもある」と考え、一貫して子どもには早いうちから「よい音楽」を聴かせることの大切さを提唱したと言います。そのよい音楽とは各民族に伝わる“わらべうた”のことを指すそうです。コダーイは、わらべうた以上にその国の言葉とメロディーが一体となっているものはないと述べています。
 幼い頃に多くのわらべうたを口ずさみ、遊ぶことで母国の素晴らしい言語や音楽の根をしっかりと、はわせることができるということでしょう。また、わらべうたの純粋さが、子ども間や親子間の結びつきや生きるよろこびを高めてくれると言い、さらにわらべうたには動きをともなった遊びもあり、子どもたちがその中で自然に音楽の中に流れる鼓動(拍感)や平衝感覚等を身につけていくことができるとも言います。
 心地よい風が吹くこの時期、子どもといっしょに、特別な道具も楽器もいらず、身ひとつで行えるわらべうたを口ずさみながら散歩を楽しんでみては。童心の頃の自分に戻れ子どもたちとの距離がいっそう近くなるのでは・・・・。

 

 

 

 

 

平成21年度 528

5月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

「してあげる」教育より、子どもの思いを大事に育てて 「医学博士 小西 行郎」

 新緑の色も増し、5月晴れの空には鯉のぼりが元気よく泳ぐすがたが見られる季節となりました。
 さて、私達大人は、つい子どもに対して「○○してあげなくちゃ」と思ってしまうものですが、それは実のところ「大人の都合」なのではないでしょうか。その最たるものが昨今の加熱ぎみとも思える「早期教育」への傾倒ではないでしょうか。無論、子どもたちの将来を考えてのことであり、一概に悪いことであるとは言えません。しかし、子どもも独立した一つの人格であり、尊重する姿勢をもつのが大切なことであります。
 焦る気持ちをちょっとしずめて、まずは子どもの気持ちを聞くところからはじめてみませんか。ある園長先生が常々おっしゃる「視点はいつもこどもたち」という言葉を思い出すばかりであります。

 

 

 

 

 

平成21年度 527

4月の園だより

 

 【 園長のことば 】

 

「花も美しい 月も美しい それに気づく心が美しい」 足立 大進

 園庭の桜も満開となり、子供たち11人の成長をお祝いしているようです。
 美しいものをストレートに美しいと感ずる子どもの頃の純粋な心を大切にしたいものです。
 子どもの頃に受けた感動というのは、いつまでも心に残っているものです。ましてやそれが大人と共有したものだったら、尚更なものではないでしょうか。
 新しく美しいいのちが息吹くこの季節です。こどもたちと感動を共有してみてはいかがでしょうか。
 本年度も職員一同、子どもたちが健康かつ安全で、心身ともにくつろぐことができる保育環境づくりに努めていく所存でございます。